百人一首繪抄   十七 此歌の心は秋のくれ又神無月 ばかりにたつた川にもみぢの ちりしきたるに水のその下を ながるゝはからくれなゐの水を くぐるやう也無体のきやうある さまは神代にはいろいろのきめう【奇妙】 なる事はありけるよしなれどもかゝる 事はきゝ及ばずと也ちはやふるとは 神といはんとてのまくらことばなり 【右下】 国貞改二代  豊國画 【絵札】 在原業平朝臣(ありはらのなりひらあそん) 千早振(ちはやふる) 神代(かみよ)も きかず 龍田川(たつたがは) 【字札】 からくれ なゐに 水くぐるとは