【表紙 文字なし】 【見返し 資料整理ラベル】 JAPONAIS  366 【見返し 文字なし】 【白紙に数字加筆】 【抹消】1826 【訂正】366 【題箋】 画本両筆 全 【貼紙】 Ye-hon rio hits. Dessins des deux dessinateurs Hoksai et Riou Kosai   1 Vol. comp. No. 552 du Cat. lib. Jap. 【白紙】 春雨降日ひとり文つくゑにむかひ烏羽玉の やみをもてらすはけあたまもしたら ちねのなて過しにやなとよみ老を かこちありけるをりしも書肆東壁堂 きたりさきに浪速の立好斎か海山の けしき画きたるに近き比むさしなる北斎 是に人物かきくはへ尾張美濃のすき人 の狂歌を添たるひと巻をとうてつ是を 見るに目をよろこはしめ心をよろこはしむ 実や五十年の栄花の夢よりまのあたり 四季のけしきを見つるは此両筆の 一巻ならんとたちまち老をわすれ 此はしに筆とるは       九花街なる          堂理宝 斧の   柄の くちぬ  齢や  囲む碁の 石さへ長う    延る仙人        橘五園  東雲庵 短冊の  ひもに  くゝらば よしの川   影も  おはるゝ   花の    白波  於久亭     稲丸 みよし野の   河 瀬  おほひて 咲花の   盛七日は  流るゝ    か如    月花庵 けすも   をし  けさぬも   つらし ころひぬと  人に   よまれん  雪の   手の跡   竹意庵 白鷺の  立にし跡に   一ところ  ふらぬ     枝見る      雪の       並松    東ミノクロせ     龍樹園千代成 あたゝまる酒を      もとめに     雪の日も  樽の雫は    氷らさり鳬     龍の屋 うたひ女に   獅子つくらせて     見はやさん  花飛蝶と    おとろける        雪    楽々亭 朝ほらけ    桜見に来る      人音に 飛のくやうな   花の    横雪    竜の屋 朝起を  わすれて   花の    下臥を 長居も  奈良に   何頼み     けん 東ミノクロせ  龍樹園千代成 初花を   まちて  しひりの   きるゝ      比  みやこへ    のほる   春の     旅人   方聖園玉清 盛には  いとひな     からも   やかて      咲 花に  またるゝ   入相    の     鐘   於久亭      稲丸 あきたらぬなかめに    しはし   柴人の 閑をや    偸む  滝つ白波   竹意庵 柴刈かしはし   昼寐の  夢山に ゆり おこす やうな 蝉の声  かな 山彦に  谷 わたら  せて 白 い と は 松 の 笠  ぬふ    鴬の滝  東ミノクロセ   璧の屋唐器 硝子の簾つくりて      あみぬらん  白石を粉に    砕く滝の緒      竜の屋   於久亭      稲丸 ありかたや  雪かきよせて    作りたる 仏に   門の    道も    ひらけて   林泉亭      綾女 箒より  先筆とれは    山里は  雪に   けしきの   かき    まさる物  東ミノクロセ   舮の屋水器 大達摩    作れる  雪の古畳 深う   くほみし  人の足跡   竜の屋女 大仏つくりて     寒き   雪の日に  火を吹     おこす   達摩    やさし       も     於久亭     稲丸 神祭る  秋の浜辺に    かけてけり  波のつゝみや       月の     白ゆふ 東ミノクロセ  竜舟園    水器 海原の   月の眼の    出汐に まつ毛と   見ゆる   沖の     帆柱  一ノミヤ   朋来庵 放生会御輿の     鳥の   うつ向て  なと此月を   見ぬにや     有らん   竜の屋 かつく    蜑に  鏡の   ゆらく   姿あり 御輿か崎の  波の   上の月   竜の屋 橘は昔男よ   さく梅は  今の女の    袖の    香そ     する  東ミノクロゼ   雲の屋永女 雨風にあふなと   国て    いのるらし  春出し     旅の   花の    大和路  一ノ宮    六菓園種丸 旅を行   人なら道も   速きものを 長うて遅き  春の   日のあし  同   六蔵楼蓑丸 宮奴もおそ     れし   神の    広前      の 簾をくゝる    風の    うめか       香  於久亭     稲丸 橋の名も    神の  うませし   日の本や 千  五百頭に  あ   まる  市   人 おのか   尾の 剣の外に   玉ちれる   水をはく     なり  神垣の     竜   一ノミヤ      林下風 木下やみ   緋桜の   火をけし     てけり 葉守の   神の   宮遷    かも   竜の屋  竹友園鶴年 針川の    岸に  柳の糸たれて  思はす    つりし    田螺一疋  六撰園哥盛 雪分て    つむや  つめたき     鴬菜 先手に   ほうと   息を   かけ    けり     竹意庵 朝風に声を残して     ほとゝきす  遠山    なりに   うねり      行       かな     竜の屋 遅桜若葉の     山の杜宇  こたまは     みとり   声は     くれなゐ  六撰園歌盛 水にひを   取にし   宇治の    里人は 氷にもゆる   芹や   つむ     覧 ふきつくし   つめる   未通女     は 琴にさへ  あらさぬ    爪を  つかふ   やさしさ  平安亭     七辻  蕭夜軒     興恒 雪解てすへる    野道の     春霞 なにをたよりに     高う   たつらん   不匱堂 浅緑画の  いろとりの   小松原 くさのやう      にも    霞む     遠方  春の屋千垣 夕煙  立花鳥も  浅間山 声の  行へを 見やは  とかめぬ 時鳥啼   此頃は  無沙汰   せし 山家も  繁く   音つれに    けり  ツシマ   笠の屋夕管   於久亭      稲丸 吹捨し  いつの煙草の    跡ならん 飛〳〵もゆる  野辺の  若   草  竜の屋 野遊に   投し 扇の  行方を 霞に  さかす 遠の  富士の根      新田      寿長雄 寒けさに赤い面   して     炭焼の ひゝとなくらん      雪の        山猿 東ミノ黒瀬 竜樹園千代成 降つみし  山路  わからす    狐     より 雪の獣そ   人を  迷はす クロセ  竜舟園     水器 一時に  六の花さく   よしの山 冬も   梢に  春や   有らん 六の花    さけと     告んと     来る人も  行人も     なし    雪の山里  ツシマ     栢樹園常人  新田   富士の屋      葭丸 壇の浦  嵐はけ    しく  吹ちぎる しころの    形の  有明の     月  新田   鷹の屋     夢丸 壇の浦   嵐と波の   たゝかひに こゝを    船頭と   漕渡る     らん 一ノミヤ  六魚園波穂 日本の   鉄のかきりを    買よせて 月の御舟の    いかり     つくらん      竜の屋 かしま浦のうかれ鴉は      さやけさに  日の中よりも     月見にや        出し  新田   星橘楼     長雄 山里の  家土産  なれや   六の花  かさに     かさして  かへる   はつ雪  竹友園鶴年 見渡  せは 真白に  比えも   水海も 庭の泉水  雪の    築山 終夜降  つかれけん     松か枝に 嵐も  やすむ    雪の曙   竜の屋 氷室守人にも    夏は貸て      まし  雪の囲へ      通ふ      路次笠       竹意庵 新田  匕の屋回 広々と  むさし     野 よりも  はてなく     て  霞に   逃る 水海の舟  平安亭    七辻 さゝ波も音せぬ はるの  水海の ふたに  成たる 夕日 のとけし   竹意庵 棹と成て   月の御舟を    漕出ぬと 人には告よ   天つ    かりかね   竜の屋 三井の鐘   堅田の雁も    声なから 声のなき     詩に  うつし    てし     かな   東美濃黒瀬    竜樹園千代成 真野の浦や   月の蛙は   声なくて  かた〳〵ふるふ     風の枯芦  同   竜舟園     水器 明暮に  鐘はつけ    とも  ゆるきなし 名さへ  動かぬ  寺の    礎  竹意庵 冬は猶 軒の板間に  落葉   して 月さへ  もらぬ  木々の    下庵  竜の屋 花もみち    過て  あれ行      冬枯は  墨画に   かきし   志賀の     故里    ツシマ      砂原浅薮 そよ〳〵と  なひく  薄の   糸口     に くり出す   浦の秋の    はつ      風   一陽雨      鬼影 蘆の屋の   あし火に    海士の寄合        て  袖やほすらん     秋の夕暮    ツシマ     鶏の屋       寐覚 遠さかり    行かと     見れは  行もせす 我家島に   帰る白波    竜の屋 芦辺より   汐満来れは     鷺にさへ おはるゝやうな     鷹島の        波 そほぬれて  あらたに  髪をあらふ      如 かふり物をも  はしく    夕たち     竜屋 ゆふ立の雨   しのくへき    位あり 五たい  ふとりし  山のかさ松  東ミノ黒瀬    竜珠園唐器 彫物   の  雲   より  ふるか   夕立    に 下から   も   なる  塔の   風鈴 平安亭七辻 笠やとり  せんとかけ込     柴の戸を  人より先に    たゝく白雨   西美濃黒野      竜雲園        玄器    ツシマ       砂原浅薮 逢坂のむかしの   関はこゝら       かと 庵の戸たゝく   月の     下風  一ノ宮    朋来庵 逢坂の  関も  野分に ねち  むきて 思はぬ  月を 窓に  見るらん   竹意庵 かたわれ     の   月に    昔を  しのふ    なり  琵琶湖     も    近き 逢坂の   関  入影の   とまらは月の      都路の  西にも     かもな   逢坂のせき        竜の屋   明烏  初日にうつる ひかりあり  へにを    いれたる    書初の墨        竜の屋          弘器 初日さす   其山鳥の    尾張にも  黄金花さく   青柳の城  竹意庵為丸 山水草木 浪花立好斎筆 人物鳥獣 東都北斎戴斗筆     尾陽名古屋本町通七丁目   書肆  永楽屋東四郎【印=永楽堂記】 【原本には画のみ文字なし】 【上部に書き込み】  No.24  Leudt(?)【人名ヵ】 【文字なし】 【文字なし】 【文字なし】 【文字なし】