【表紙 題簽】 北斎画式 【表紙裏 文字なし】 先画は小天地にして此道を得んと する人は胸中に四時の気を備て 指上に造化の工を奪ふにあらすんは 其妙を得ことあたはす爰に東都 葛飾北斎虔士は幼より此道を好み 常に造化を師として其妙趣を 極む古今独歩といふへし往年より 門下初心の為に画譜数篇を着す 然とも人々其好に応して得意を 全ふせさるを愁ふ爰を以今年浪華 宋栄堂の主人此画式を乞山水人 物禽獣草木初心の規矩となるへき ものゝ尤勝たるを求て梓に鏤名て北斎 画式といふ画に志有の輩及諸職百工          【枠外囲み】序一 【推定】鏤(ちりば)名(め)て の徒此画式によつて出入せは其図 を伸縮左右し且画法得こと師に随 て学か如し予北斎虔士及宋栄堂 主人と素紹友たるによつて此事を記 文政改元重陽        東都 景山虔士 【4行目の紹友には約友の案あり。また、山口素絢のことではないかという教示あり。しかし、この文は「予」から始まっているので、素絢と読めば文脈が混乱する。よって、「予は北斎及び宋栄堂主人と「もとより」親友である。」と読むべきだと思われる。】 臥游         【枠外囲み】序二 蛭子(ひるこ) 【右帖】 白太夫(しらたゆう)         【枠外囲み】一 【左帖】 戯場(けじやう)に   寄(よる)  梅(むめ)松(まつ)桜(さくら) 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】二 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】三 【右帖】 淵辺(ふちべ)伊賀守(いがのかみ) 大塔(おゝとう)の宮(みや)を    窺(うかゞ)ふ         【枠外囲み】四 【左帖 文字なし】 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】五 【右帖】 不動明王(ふどうめうわう)        【欄外囲み】六 【左帖】 役小角(ゑんのせうかく) 《割書:後鬼(ごき)|前(ぜん)鬼(き)》              【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】七 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】八 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】九 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十一 【右帖】 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十二 【左帖】 鈆花(おしろひ)《割書:に|》   【鈆花=鉛華】   交魚(まぜさかな) 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十三 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十四 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十五 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十六 【右帖】 雨後月(うごのつき)         【枠外囲み】十七 【左帖】 【画像のみ文字なし】 舩(ふね)の起(おこり)         【枠外囲み】十八 源(みなもと)の 頼光(よりみつ) 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】十九 【右帖】 【画像のみ文字なし】         【枠外囲み】二十 【左帖】 在郷(ざいてい) 毘沙門天(びしやもんてん)         【枠外囲み】廿一 【右辺上】 東都画工先北斎先生   葛飾載斗筆印 【右辺下】 摂陽 千鶴亭北洋 浪花 雪花亭北集洲 《割書:交合|門人》春陽斎北敬 板木工 大坂 山崎庄九郎 【上】 文政二年卯四月    書林 【下】 江戸日本橋一丁目    須原屋 茂兵衛 同浅草新寺町    和泉屋 庄治郎 尾州名古屋本町七丁目    永楽屋 東四郎 大阪心斎橋安堂寺町    秋田屋 太右衛門 京都堀川仏光寺    伏見屋 藤右ヱ門 同三条通御幸町    和泉屋 利兵衛 【裏表紙 文字なし】