【右丁】   参議等(さんぎひとし) あさぢふの  をのゝ しの  はら 忍(しの)ぶれど  あまりて などか人の  こひしき 【左丁】 右の心はあさぢふはをのといはん 爲しのはらはしのぶといはんため なりかやうにしのぶとはすれども おもひあまりていつしかに人め にもたつほとなり何ゆゑにか かくまでに人のこひしきやらん といふ心にてまことに思ひふか き意をのべたりなどかといへる かの字に心をつけて見るべし しのぶとは人めをつゝむことなり 【画面左下】 一陽斎  豊国【國】画