春色千里の契  下 越中(ゑつちう)卯坂(うさか)明神尻(しり)うちの神(じん)事  いかにせん 卯坂(うさか)のもりに みはすとも 君(きみ)がしもとの 数(かず)ならぬ身(み)は 此日(このひ)は祢宜神主(ねぎかんぬし)たちあい さか木(き)の杖(つへ)にて 是(これ)までいくまでいくたりの 男(をとこ)に犯(とぼ)させたる事(こと)を たゞし女のしりをまくり 其数(そのかず)ほどたゝく まつりなり