【表紙 題箋】 住よしのほんち 《割書:下》 【資料整理ラベル】 SMITH-LESOUEF JAP   177 3 【右丁 文字無し】 【左丁】 くわうごうなのめならすにゑいかん ありてかの一くわんのひしよをち ぼうとしりやうくわのみやうしゆを ふびとあそばししんらへむかはん とし給ふにたいないにやどり給ふ 八まん大ぼさつすでに月ごろに なりたまひしかは御さんのけし きりなりくわうごうおほせける やうはたいないにおはしますはさだ めてわうじにておはしまさんなれ ばちんが申むねをよく〳〵きこし めせわがくにいこくのために おかされなんぎにおよぶによつて 【右丁】 かれをたいぢせんためにかしこに おもむかんとするかといで【かどいで=門出】にうまれ いて給ふならはわうじもちんもとも にをたし【穏し(おだし)=平穏である】かるまし君わがくにのほう そ【宝祚=皇位】をつかせたまひたみあんせんの 代とならんならはこのたびいこく をたいらげこのくにゝきてうせん まては御さんをまたせ給へかしと きせい【祈誓】ふかくし給へはたちまちに 御さんのけはやみにけりしかれとも くわうごうの御はら大きにお はしましけれは御よろいをめさ るゝに御はだへあきたりたまたれ 【左丁】 のみことこのよしを見給ひてわいだ てと申ものをこしらへてめさせ給ふ その時すみよしの大みやうしんは ふくしやうぐんとなりたまふすはの 大みやうじんはひしやうぐん【裨将軍 注】となり たまひもろ〳〵の大小のじんぎ ひやうせん【兵船】三千よそうをこきならべ かうらいこくへよせ給ふこれをきゝて かうらいこくのゑひすともひやうせん 一まんぞうにとりのりてかいしやうに いでむかひ大こゑをいだしてせめたゝ かふすみよしすはのりやうしん【両神】はまつ さきにすゝみ給ひてぐんびやう【軍兵=兵士】を 【注 軍勢を統括指揮する大将軍の下にあって補佐する役目】 【右丁】 いさめげじ【下知】をなしたゝかい給へば いつれもせうれつ【勝劣=優劣】はなかりけり たゝかひいまたなかばなるときに くわうごうりうぐうよりかりもとめ 給ひしかんじゆ【干珠】をかい中になげ たまひしかばうしほにはかにしり ぞひてかい中たちまちろくぢ【陸地】と なりにけり三かんのつはもの とも此よしを見るよりも これたゝことによもあらし【あるまい】天 われにりをあたへ給へりもと よりかちたち【徒立ち=合戦で、騎馬でなく徒歩で戦うさまにいう】いくさはわかとも からのこのむところよとよろこひて 【左丁】 めん〳〵ふねよりとびおり    あるひはかちたちになり ほこをまじへ       ゆみをひき      せめつゝみ【攻鼓 注】を            うつて たゝかひけるありさまなにゝ       たとえんかたも           なし 【注 攻太鼓に同じ。攻め掛る時の合図に打ち鳴らす太鼓】 【両丁 絵画 文字無し】 【右丁】 このときにすみよしの大みやうしんかの まんしゅ【満珠】をとりてひかたになけいだし たまひしかはうしほ十はうより山の くづるゝごとくにみなぎりきたれり すまんにんのいぞくどもむまにのり かちになりてたゝかひけれはどろ にまみれしうをのことくなみにお ぼれ水にむせぶところをわがくにの 神たちすせんぞうのふねをこぎよ せ〳〵一人ものこらずたいぢし たまふくまはりは此よしをみるよりも いまはいかにもかなふましと思ひけれは みづからみをしや【捨】してかう【攻】し給ひ 【左丁】 けれはしんぐうくわうごう御ゆみの うらはずにて三かんのわうわが日の もとのいぬなりとせきへきにかき つけてきてう【帰朝】し給ふてのち三かんわが てうにしたがひてたねんそのみつき ものをたてまつるくわうぐ【ママ】うはつくしに つかせ給ひつゝたいなゐにおはし ます八まん大ほさつをよろこばせ給ふ そのところをうみのみやと申なりそれ よりしてながとのくにゝみゆきありて とよらの京に大みやつくりし給ひつゝ くは【ママ】うごうていにそなはり給ふ御代をしろ しめす事は七十ねんその十一ねんに 【右丁】 あたるかのとのうのとしすみよしの大みやう じんくはうこうの御まくらかみにたゝせ給ひ つゝほうそ【宝祚=皇位】をまほらん【守らん】とたくせんし給ふ によつてやしろをまふけすみよし大 みやうしんをくはんじやうし給ふそのゝちくわう ごうやまとのくに十市のさとわかさくらのみや にうつらせ給ふときつのくにつもりのうらに こんじきのひかりたちけると御ゆめにみ給ふに よつてちよくしたてゝみせ給へはすみよしの 大みやうじん一にんのおきなとげん【現】し給ひ つゝますみよしのくになれは里を此ところに あがめよにしをまほりの神とならんとのた まひてかきけすやうにうせたまふ 【左丁 絵画 文字無し】 【右丁】 ちよくしかへりまいりてこの よしかくとそうもん【奏聞】申ければ みかとしんたくをしんじ給ひ てすなはちやしろをつくりすみ よし四しよみやうしんとあかめた まひけり四しやのうち一ざは天しやう だいじん一ざはたきりひめ一ざは そこつゝを中つゝをうはつゝを いま一ざはしんくうくわうこうにて おはしますみやしろのあり さまよのしやとうにはやうかはり いつれもにしにむかはせてたゝせ たまふもいこくのえびすを 【左丁】 ふせぎたまはんとの御しんたく あるゆへとかやつもりのうらに あらはれたまひてのちれいげん いよ〳〵あらたかにおはし ましわかくにをそむきまいら するいそく【夷賊】らをはつし給はす といふ事なしさてもおはり のくにやつるきのみやうじん【熱田神宮の別宮である八剣神社にまつられた神】と 申はむかし神代よりつたはり しあまのむらくものけんを あかめたまひしほうでんなり こゝにしんらこくにしやもん【沙門】 だうぎやうといへるそうあり 【右丁】 日ほんにめいけんのひかり たつをしんらのわうにつげ けれはすなはちかのそうをつ かひにててんち天わう七ねんに くだんのれいけんをうばはんた めにわがてうにそわたし けるだうぎやうあつたのやしろ にまいりつゝ三七日こもりて けんのひほうをおこなつてれい けんをぬすみいたし五でうの けさにつゝみてすでに しやとう【社頭】をにげいでんとしたり しおりふしにはかにくろ 【左丁】 くもまいさかりかのれいけんを とりまきけれはかないかたく してしやだん【社壇】にかへし おくりたてまつりまたかさねて 百日おこなつて九でうのけさ につゝみてしやとうをなん なくにげいてあふみのくにまで かへるところにまたくろくも そらよりまいさがりれいけん をとりてひかしをさして たなびきゆくだうぎやうこ のよし見るよりもとつてかへ しおふてゆくそのところを 【右丁】 おいそのもりと        いへり     このところより          つるぎを    おいそめ        ければ          なり 【左丁 絵画 文字無し】 【右丁】 だうぎやう又千日おこなつて十五でう のけさにつゝみてにげゝればこんどは つくしのはかたまてぞおちゆきけるその ときすみよしの大みやうじんおいかけたま ひてくだんのつるぎをとりかへし だうぎやうをはほろぼし給ひてれいけん をばもとのことくにあつたのやしろに おさめたまふこのつるきと申はむかし そさのをのみことのいづものくに八戸さか にてほろほし給ひしやまだのおろ ちがおよりいてたるけんなりてんしやう 大じんへたてまつり給ふをあめみまご にさづけたてまつらせ給ひて人わう十代 【左丁】 しゆじん天わうまでつたへさせ給ひしをみかど れいけんのあらたなる事をおそれ給ひて いせ大じんぐうへかへしたてまつらるだい十二 だいけいかう天わうの御ときたうい【東夷】ちよく【勅】に そむきしかばやまとだけのみこと【「やまとたけるのみこと」のこと】うつてに つかはさるときに天しやう大じんやまとひめ のみことにおほせてかのあまのむらくもの けんをみことにさづけ給ふみことこのれい けんを給はりてくわんとうにおもむき 給ふするがのくにゝつき給ふときいぞく【夷賊】 らみことをすかし【言いくるめて騙す】たてまつり野なるくさ にひをつけてやきころしたてまつらんと しけるところにみかとかのけんをぬきてくさを 【右丁】 なぎ給へばくさに火もえつきいぞく のかたにおほひしによつていぞくこと〳〵く ほろびにけりそれよりもれいけんを くさなきのけんとは申なりそのゝちみこと は御とし三十にしてこうぜいしたまひ 白鶴とへんしてにしをさしてとび給ふ さぬきのくにしらとりのみやうしんとあら はれたまひけりさてくさなぎのけん をは天しやう大じんの御はからひにて おはりのくにあつたのやしろにあづけ をかせ給ひけるなりあつたのやしろ と申はそ【ママ】さのをのみことゝも申または やまとだけのみこと【「やまとたけるのみこと」のこと】ゝも申なり 【左丁 絵画 文字無し】 【右丁】 またもろこしのみかとの御とき にしわがくにのちえをはかりて 日ほんごくをうちとらんとおほ しめしかんりん【翰林】のがくしはつ きよいといへるぶんじや【文者】にあ またのめいさい【明才】の人をあひそへ 大せん【船】す百よ【数百余】そうをかさりて 日のもとのちにわたさるゝ すてにたうと日ほんのさか いちくらかおき【筑羅が沖 注】といふところまて たうせんはせわたりけるとき にすみよしの大みやうじん 一人のぎよおう【漁翁=としよりの漁師】とへんしいさり 【注 韓(から)と日本の潮堺にあたる海】 【左丁】 ふねにさほさしかのたう せんのあたりにてつりを たれておはしましけれは はつきよいいやしきおきな そと見なして日ほんの事を たつぬるところにかんご【漢語】を もつてとへばかんごをもつて こたへけるやまとことばをもつ てとへばすなはちうたのもしに ことよせておもしろくへん たうし給ふによつてから人 かんにたえかねおこ【烏滸】とたゞ人【普通の人間】とも おほへす日ほんのふうしよく【風色=景色】は 【右丁】 なに事をかもてあそふまなふ て見せよと申けれはみやう じんきこしめされてまづも ろこしのならはしをまなふで 御身せ候へしとのたまひ ければはつきよい申けるは もろこしには思ふといふ事 をつくりて人のこゝろさしを のぶればけんぐしやしやう をく中にかくれすいでさら はわがおもひをのべてきかせん とて  青苔帯(せいたいおひて)_レ衣(ころもを) 懸(かゝり)_二巌肩(いはほのかたに)_一 【左丁】   白雲似(はくうんにて)_レ帯(おひに)         廻(めくる)_二山腰(やまのこしを)_一 と申けれはみやうじんみこし めされてちかころのしう く【秀句】かなそれわかくにのなら はかし【「ならはし(習慣)に同じ】には神代よりも和哥(わか)といへる事をよみならはし てはんべるいつれもこゝろ さしはあひおなしかるへし いでさらばおよばずなから いまのかへしを申さんとて   こけころもきたる     いはほはさもなくて 【右丁】     きぬ〳〵山の        おひを          する            かな とよみ給ひけり 【左丁 絵画 文字無し】 【右丁】 から人おほきにかんじてふしきや 見れはさもいやしきぎよ おう【漁翁】なるがかやうにめてたく わかをつらね【連ねる=ことばを並べ整えて、歌をつくる】たまふ事こそ ふしんに候へはじめよりたゝ人 とはおもはれずいかさま【ぜひとも】御名を なのり給へと申けれはみやう じんきこしめされていや〳〵 さのみにふしんはし給ひそ ときをかんずればはなになく うくひす水にすめるかはづ まてもうたをつらぬるためし ありましていはんやじんりん【人倫=人間】の 【左丁】 身をかれば身はいやしなからわが日の もとのならはしをいさゝかしらでは侍る へきおろかにまします人々かなと おほせけれはから人このよしきゝて それあしはらこくはそくさんへんち【粟散辺地】 の小こくなれともちえだい一のしん こくなるといふにつけてかゝるあや しきおきなまてもたつときゑいか【詠歌】 をつらぬれはもろこしのをろかなる 心をもつてちえくらべせんなしと いふところにみやうじんのたまひけるは わが日のもとにすみよしの神のちから のあらんほとはもろこし人のわざと 【右丁】 してしんこくをしたがへたまはん事は たうらう【蟷螂(かまきり)】がおのをもつてりうしや【隆車=高大な車】を さえきるににたるべしすみやかにほん こくへかへらせ給へあしくしてばちあた りたまふなよから人たちとの給ひつゝ かきけすやうにうせ給ふから人この よしみるよりもふしきやたゝいまの ぎよおうのありさまはしめよりたゞ 人ならずと思ふところにすかたのう せしこそあやしけれいかさま【なるほど】しんこく なれはみやうじんのへんげして みえ給ふかとみな〳〵おそれさはぐ所に にはかにそらかきくもり大あめふりて 【左丁】 かみ風しきりにふきいでければかいしやう【海上】 もものすごくはくらう【白浪】天にみなぎる ほどにこはいかにときもたましゐをけす ほとに八大りうわうは八まん四せんの けんぞくともをひきぐしあをうなはら にうかみいでわが日のもとのあまつ日つき にあたをなしたてまつらんものならば うみにしづめんとてくうかい【空海】にとびかけり【飛び翔ける】 けるほとにから人いよ〳〵おそれを なしふねをほんごくにこぎもどし ければなんなくみやうじう【明州(めいしゅう)のこと】のみなと につきにけり 【両丁 絵画 文字無し】 【右丁】 さてこそだい〳〵もろこしのみかど 日ほんをはからん事をかたく おもひとゞまりたまひけり三ごく ぶさうのはくらくてん【白居易のこと】小こくの ちえをはかりかねわか日のもとの あんせんなる事ひとへにすみ よし大みやうじんのおうご【擁護】に かゝりけりしかるにかのしやだん【社壇=神殿】 としひさしくざうゑいもな かりしかばのきも戸ほそ【扉】もあれ はてゝ月とうみやうをかゝげきり かうをそなへ【霧が、立ちのぼる香の煙のようなさまからいう】しかばみやうじん これをいみしとやおほしめしけん 【左丁】 たむらのみかどの御ときにみかとの 御ゆめに一人のらうじん御まくら かみにたちよらせ給ひて   夜やさむきころもやうすきかたそきの【千木の片端を縦に切り落としたもの。住吉神社の宮つくり】    ゆきあひのま【相寄って接した物と物の間のすき間】にしもやをくらん とゑいじ給ひしかはみかと御ゆめ こゝちになんぢはいかなるものそと とはせたまへはかのらうじん これはすみよしのあたりにす まひするぜう【尉ヵ】にて侍るとて かきけすやうにうせ給ふみかと 御ゆめさめてしんたくにおど ろきたまひつゝすなはちすみよし 【右丁】 のやしろへちよくしをたてら れ見せたまへはしやだんくはう はいしてげればやがてさいこう あそはされかゝやくほとにさう ひつ【造畢=建物を造りおわること】せりかみもさこそ【本当に】よろ こひ給ふらめそのうへてんあんの ころかとよみかとかのやしろへ はしめてぎやうごう【行幸】あそばし ける御じんはい【じんばい(神拝)】ことをはり松の みぎはにせうえう【逍遥】したまふ ところにありはらのなりひら ぐぶ【供奉】しはんへり【「侍り」の転】けるかつかう まつりける【お作りする】 【左丁】   われ見てもひさしくなりぬ        すみよしの    きしのひめまついく世へぬらん ときこえければみかとえいかん【叡感】 あさからすとそきしのひめ松 をはわすれぐさとも申なり たうしや大みやうじんのきさき にておはしますたまよりひめと 申たてまつるはわたづみの御そく ぢよなるがつゐにとこよのくに にかへられけるをみやうじん 御なごりをおしみ給ひておなし くとこよのくにゝいらんとし給ひ 【左丁】 しをやをよろつの神たちこれ をなげきかなしみにはかに 千ほんのまつをうへてみやうじん をなくさめたてまつるかの千ぼん のまつの中にたまよりひめの 御すかたにすこしもたかはさる まつありみやうじんこのまつを 御らんしてきさきの事をは わすれ給ひにけりそれよりして かのまつをばひめ松とも申又は わすれくさとも申なりきさき をものちには神といはひたてま つるきしうかたのうらにあとを 【左丁】 た給ふあはしまのみやうじん これなり又うぢのはしひめも このみことにやすみよしみやう じんの御うたに  さむしろにころもかたしきこよひもや   われをまつらんうぢのはしひめ とよみたまひて夜な〳〵かよひ たまふとなんあかつきことに うぢの川なみはげしうひゞく 事はこのゆへとかや百わうの すゑの御代まても君ゆたかに たみさかへこくどあんおんなる 事はたゝすみよしの御はかり 【右丁】 ことにてぞくと【賊徒】をばつし給ふ ゆへなりげんりやく【元暦】のころをひ へいけのぞくとくにをみだり【乱り=秩序を混乱させる】 三じゆのしんほうをうはひていこく におもむかんとせしをもすみ よし大みようじんのおうご【擁護】に よつてしづまりぬそのゝちぶん えいこうあん【文永・弘安】のりやうど【両度】げんてう【元朝】 のくはうていわか日のもとをうち とらんとてまんしやうぐんを 大しやうとして百まんぎの つはものをむけられすでに あやうかりし時にもすみよしの 【左丁】 みやうじんまつさきにすゝみ たまひてぞくせんをこと〳〵 くうみにしつめ給ひしかば わがくにつゝがなかりけりされ はいまのよまてもとしこと のみな月のすゑつかたみやうじん 御むまをそろへて見たまふ事 さんかんのぞくとらをはらひ たまはんぎしきなり又む月 の中ころにたからのいちをた てたまふ事はかのとこよの くによりみちひのたま【満干の珠=海水の干満を自由にできるという珠】と申 たからものをあまのいわくす 【右丁】 ふね【天の磐樟船=クスノキで作ったといわれる堅固な船】につ みのせてみやうじんへ さゝげたてまつりしぎし きをまなひたまふとかやされ ばたうだいのにんみん【人民】うしろ やすく【先が安心である】してよにすめる事は ひとへにすみよしの大みやう じんのおうこ【擁護】の御めくみなれは ほうしや【報謝】のためにもあゆみ をはこびあかめたてまつるへし ましていはんやこんじやうの めいぼう【明望=名声と人望】らいせのちぐう【値遇】をや ちえをいのるにもふくをね かうにもたうしやのみやう 【左丁】 じんはわかをもつはらあひせ させ給ふなればうたをよまんと     思はん人は        このやしろを    しんじ      たて        まつる          べし 【両丁 絵画 文字無し】 【見返し 両丁 文字無し】 【裏表紙】