嘉永三戌年六月二日より五日迄
                   安芸国大水図
【右下】
  三万石
岡田 伊東はりまの守さま
【絵図上側】
橋立
高山

石 
 見
  国

二日より
五日まで
海水引
ことなく
毎日大汐
の如し

廿万
【黒塗り山の下側川筋右側:目安は上から下、右から左の順】
かべ山宿   今づ  備後福山
            十万石
             阿部伊世守様
沽市宿
特庄
  宿
きおん宿  三原    おの
             みち
                 海田市
       本郷  西条
                   岩
                   はな
【一本目二本目の川の間】
横川丁 高丁 十日市 池や丁 此所家ながれ えんこうばし あたご丁
            つか本
               古丁
              本川丁
                まつ原
                 土手
                牛の舌湊
【二本目三本目の川間】
広
嶋
四十
二万
六千石に
松平
安芸守様
       榎■
       土丁
       平田丁【牟田丁】      本川ばし
       ゑびす丁   出水一丈八尺
       ■丁
【三本目の川筋左:川筋に沿って】
中通り いなり丁  京■土■  廿日■■宿 竹島湊
             ■【此】へん不残家をながす  しほはま有

   御家老
浅野孫左衛門様◦上田水主様
古御両人御さしづ候て
   郡奉行
石井主計様◦間宮四平様◦小田刈大学様
松原の土手をふせがるゝに土俵まに合ざる故米俵
にてふせき給ふ誠にそく妙の御はからいを国たみ申候
よこび【よろこび?】あんどいたしける
【鳥居の下】宮嶋