【タイトル】 諸国温泉鑑 上州草津温泉図 【五段構成、三~五段中央に扇面形の俯瞰図】 【第一段】 上州草津温泉 湯効能 白ハタゆ ・いびやう・がん病 ・はれもの・なもな きできもの・のぼせ を治る 熱(ねつ)の湯(ゆ) ・かさのるい・たいどく・ ひぜん・よこね・せんき ・ようばいそう 脚気湯(かつけゆ) ・ねつのゆとたいがいおなじ ことなりうつぃけをなを す事妙也 □(たこ)の湯 □へせう・しつ・むし・ む□ぢなかこしのいたみ・ せんき・ぢ・こしのやまひ ・らうがい・ひいきよ・ひへ せう・ただらいびやうな まずたむし□□む 鷲(わし)の湯 ・かさるい・わんびやう・ぢ しつ・だつこう・たんせき □しかくらい・□たむしなまづ いむ 瀧(たき)の湯 ・上気づ□う・めまい・がん びやう・いびやう・う ちみ・なまず・ひゼん・れんぞう・たん・そう どく・いろ〳〵のはれ ものすべてとゞこうり かたまりをやぶりい やすなり 金毘羅(こんひら)の湯 ねつのゆとおなじた□ら いびやうなまずたむしでき ものうみしるしたたかも の□らす 地蔵湯(ち□□ゆ) わたのゆにおなじ・むしの□や う吉又ゆというてのち□風 にあたれば□もどる事 □□此つに入は其事なし 爾穢川湯(にへがわゆ) ・たゞれ・やけと・くさ・か さ□な□のはれものうみ しる出なをりがたきによし 松(まつ)の湯 ・かさのるい・たいどく・ひゼ ん・せんき・べんどく・よう ばいそうすべてうちみ とゝこうり るりのゆ わたのゆと同じ 玉のゆ まつのゆと同じ 新御座 らい・ひやう ・たむし・ しびれによし・ 右いづれもくわ しき事入湯 おふゆ記にし るす右にあら ましをしるす のみ 【第二段】 【番付形式で各地の温泉を示す】 【中央部に三段構成の別枠を設けている】 【番付右側】 大関 上州草津之湯 関脇 野州那須の湯 小結 豆州湯川原湯 前頭 相州足の湯 前頭 陸奥嶽の湯 前頭 上州伊香保湯 前頭 信州渋湯之湯 前頭 仙台成子之湯 前頭 最上高湯泉 前頭 秋田河内原湯 前頭 津軽嶽の湯 前頭 相州湯元之湯 前頭 豆州小名の湯 前頭 会津天仁寺湯 前頭 越後松の山の湯 前頭 南部恐山の湯 前頭 庄内田川の湯 前頭 岩城湯元の湯 前頭 米沢湯□【□:沢ではないか】の湯 前頭 下野中善寺の湯 前頭 秋田大瀧の湯 【中央上段】 【タイトル横書き】 諸国温泉鑑 【中央中段】 行司 伊豆温海湯 熊野本宮湯 津軽大鰐湯 勧進元 熊野新宮湯 上州沢渡ノ湯 信州諏方のゆ 【中央下段】 【タイトル横書き】 上州草津温泉図 【番付左側】 大関 摂州有馬之湯 関脇 但州 木の嵜の湯 小結 予州とふごの湯 前頭 加州山中乃湯 前頭 肥後阿蘇乃湯 前頭 豊後浜脇乃湯 前頭 肥前温泉乃湯 前頭 薩摩霧嶋之湯 前頭 豊後別府乃湯 前頭 山家乃湯 前頭 飛騨下良乃湯 前頭 肥後ひな久の湯 前頭 能州底倉の湯 前頭 備中長府乃湯 前頭 薩摩硫黄乃湯 前頭 紀州田辺乃湯 前頭 上州川原乃湯 前頭 芸州川治乃湯 前頭 大ぜ治乃湯 前頭 加州白山杦乃湯 前頭 伯州徒見乃湯 【第三段】 【第二段の続き】 【番付右側】 〃 陸奥飯阪の湯 〃 南部鹿角の湯 〃 相州姥子の湯 〃 豆州朱善寺湯 〃 仙台川たひの湯 〃 庄内温海の湯 〃 津軽板留湯 〃 会津滝のゆ 〃 上州法師のゆ 【番付左側】 〃 上州四万 〃 肥前竹尾湯 〃 石州川治の湯 〃 周防山口の湯 〃 肥前うるしの湯 〃 越中足倉の湯 〃 越後塩沢の湯 〃 相州塔の沢 【第四段】 【第三段の続き】 【番付右側】 津かる温湯の泉 米沢湯さわのゆ 【番付左側】 秋田おやすのゆ さつま関戸のゆ 【第五段】 【第三段の続き】 【番付右側】 〃 越後トチ尾保のゆ 〃 豆州□□のゆ 〃 会津熱海のゆ 〃 相州さかの湯 〃 野州塩原のゆ 〃 庄内ゆの浜の湯 〃 信州別所のゆ 〃 越後関の山ゆ 〃 南部だいのゆ 〃 伊達ゆの村のゆ 〃 もがみぎん山のゆ 〃 仙台□□□のゆ 〃 米ざわ谷沢のゆ 〃 なんぶ浅□のゆ 【中央】 当温泉ハ 人皇四十四代 元正天王御宇 養老五年行 基菩薩当山 登温泉試ミ玉フ 其後建久年中 将軍頼朝公 騎御有テ温 泉ニ浴シ玉フ其 竒功年老 盛也 【番付左側】 〃 相州宮下の湯 〃 津がるやたてのゆ 〃 信州やせのゆ 〃 相州徒ヶ嶌のゆ 〃 津かる浅虫のゆ 〃 せんだいあきうゆ 〃 越後出湯の泉 〃 最上かみの山のゆ 〃 信州浅間のゆ 〃 相州底倉のゆ 〃 上州吉上のゆ 〃 越後田上の湯 〃 つかる倉立のゆ 〃 のう州足の湯 【枠外左側下】 【三段構成】 【上段】 著作者 印刷人兼 発行者 【中段】 明治廿六年 四月五日出版 同年四月六日 印刷 【下段】 東京神田区鈴木町  六番地   阿部善吉