ぢしんほう〴〵ゆり狀の事 一此ゆり助と申者生国かしま要郡ゆるぎ村にて慥成ぐら付  者ニ付らい共請人に相立いへんえいたぶりほう〴〵えゆり出し  申候所ぢしん也年季の義ハ去ル未信州より八年かに  相当り御きう近国として越後三州慥ニ  おどろき申候御しきせの義ハ夏ハがふらじまふるへ  物一枚冬ハみぢんつなミぬのこ一枚下さるべく候事 一上方筋五畿内五か国之義ハ申ニおよバす  四国九州まで相ゆるがせ申候若此者  表中おさん殿のねまへはいこみない  しやうのぢしんいたし候か又ハ  御大せつなる土蔵をこハしゆり  にげかべおちいたし候ハヾ急度したる左(さ)官(くわん)  をもつて早(さつ)速(そく)埒(らち)明(あけ)可申候事 一宗旨の義ハ豆州さうどうはにて寺ハ  下田横町ミなこけ横町ぐら〴〵さんつぶ  れんじなむさんぼふつなミニまぎれ御坐なく候  五八そうのなんせんニてハ無之若此ぢしん  の義ニ付跡々ニてゆり出し候者無之万一ゆり  かへし等致候ハヾ我等ぢしんにまかり出かなめ石を以て  ぎうとおしつけきでんえ駿抄も御くらふ相かけ申  間敷候五七留一たんゆつて九は病の如し                    いなかけんのんじ門前    しんどう元年           家内つぶれ兵へ店      なまづ十一月     請人   もへ出シや火事兵衛                    あさからゆり通り                       にげ出し横丁                     ひらきや大地郎店                 人主   ぶる〳〵やこわ右衛門  大坂町屋敷大つなミ打寄場    橋〳〵屋おち右衛門様