麻疹(はしか)流行(りうかう)年数(ねんすう) 〇慶安三庚寅年秋   四十一年目 〇元禄三庚午《割書:ヨリ| 四年マデ》 四十年目 〇享保十五庚戌年春  二十五年目 〇宝暦三癸亥年春   二十四年目 〇安永五丙申年秋   二十八年目 〇享和三癸亥年夏   二十二年目 〇文政七甲申年春   三十九年目 〇文久二壬戌年夏   二十七年目 ▲としこしのまめと   ひいらぎを     七たびせんじて  のめばさつそく    ねつをさますこと妙也   まじなひ ▲東向の馬屋にある馬のたらいを  はしかにならぬうちにかむせ候へば  のかるゝなり万一しても極かろく  けがなし ▲たらようの葉を図のごとく  【たらの葉の図】いたしきり火を打           かけ門口へつるせば  家内の者はしかをせぬこと妙也  たらようはすくなき物ゆへ  萌黄の紙にて此かたちをきり  てはり置はよし 一松斎   芳宗画 【四角囲の中】 通  糸庄 三