ころは嘉永七とらどし六月十四日のねうしのニてやつどきごろ おわり,いせ,あふみ,みの四かこくおゝじじしんのしだい,とうかいどう すじなるみじやく,みやじやく,なごや,かいどう 【ここに翻刻する資料は画像中央上のものだけなので、左下資料入力済み分は残したまま、この先新しく翻刻を始めます】 《割書:大地震|大津浪》 世直し万歳(まんざい) 時は嘉永寅の冬みるもさはぎ満し升そうどう ありけるあらましの飛出(とびだ)しさはぐわれらよりたれもおど ろき皆目をさましあはてけるは誠に手ひどふさアはぎ けるけふのゆさ〳〵は安座でどふも御家にゐられぬ皆も 大事おれもモウ出るかゝも逃よ夜通しゆさ〳〵とうしや 住の者共が【、?】霜月四日辰の下刻にゆり出し長い事まじ ない神をいのられ給ふあふないなんぞと気もませ給ふは まことにねぶたふそふらひける【、?】つなみ〳〵とつとこんだる つなみ打たる浪の大ゆりうろたへこはい門の大ゆりあはて騒(さはい)で □□□わいはまがは〳〵〳〵 〳〵〳〵こわいなとゆつたる度に気をもめそこを □□□物屋をみたればらんちくさはぎ皿やかんちろりん疵(きず)ひゞ □□□やびん近々 結構(けつこう)かざり立てあぶないしが忽(たちまち)にくづけ □□□ 破(ぶれ)たる雑(ざう)ばち迄ゆりこうなる様(さま)野にも集(あつま)る皆よれ これよれ諸方(しよほう)の御蔵もどつさり〳〵〳〵瓦(かはら)も傾(かたむ)く世上に□□ (とり?)た 門(かど)には集(あつ)まるどつちもこつちもいかれんのこわいことは後(のち)の世直(よなを)し