【右丁】 皇嘉(くはうか)  門 院(いん)     別当(べつとう)【當】 難波江(なにはえ)の 芦(あし)のかり  ねの一夜(ひとよ) みを   ゆゑ つくしてや 恋わたるへき 【左丁】    八十七番 此心はあしのかりねの一ト【「よ」にあたる文字無し】 と云て身をつくしてや くして【約(約束)して】やといへる皆なに  るものどもをとり どもをとりいでゝ心ことばを    尤おもしろし【下側の言葉の続き加減が分からない】 尤おもしろしこれはなには あたりへたびねの心ある 哥也さらでだにたびは あはれもふかゝるべきを 思ひもよらぬ人と契り けるなごりの かなしさをふ かく思ひわ びて読か 惣じて此 風情思ひ 入□【「る」か】べし 【画面左側】 一陽斎  豊国【國】画