そればけ物 といふものはひる出 ことかなわすよるば かりいつるしごくと【?】 わみそのものなり。 しかるにこれまでく さそうしなとにつゝり しを見る■たゞ ばけて人をおとろ かすばかりでばけ □と■どもてまへ〳〵の みうちの鬼の くらいしれずこれによつて 此たびそのみばけのいさほしよつて 上々吉上こまたは白吉あるいはくろの上ばかりなとゝ ろうひのくらいをあたゆよつてすいふんばけのけいこ たい一にはけ物のかしらたるによつてきつね 太郎たぬき次郎に申わたす ばけ物のせん せい 大入どう それがし身に しやうながら とう年ばけ ものゝざがしら ときたから みな〳〵けいを はけみめ されい いさい かしこ まり ま し た 極上上吉 ばけ物のかしら大入道のまいを ふれけれはあるとあらゆるはけ物 しうちけいこ所へあつあまりその しうちをそこぢつけける第一ばんに きつねまかりいておどり子の しうちわかしゆがた のしうち 〽てんと市川 門のすけと きた■■みへ ごさるくそうが おくつてやりま しよか 〽おこゝろ さしなら わたくしが まいるあな までおくつて くださりませ 【右ページ下】 きつねおどりこに はけまくそを さりなには     さむ 〽おきやく さんまひ とつのみ ねヱさかな をはさ みんしよ 〽てんと むまいの ねときた は きみの お名は なにと いわまの こけ むしろきりま □□□□な 【左ページ】 上上□【上上吉?】 第二ばん目にあおさきがしうち これはよるわうらいの人をお どろかすはかりなれどさそくきみのわるきひかりものなり そのありさまたけ五尺ばかりのはしらのこときものに 火をへてあとよりついてくるこれりやうのはがいにて するげいなり あをさきは くびを ちゝめて 四かくのはしら のことくにしてうへに 火をもやしたる よふにはけ 人□おとろかす なりこれりやう のはがいのひかり        なり 【左ページ下】 〽のふ■■■ うどんやか さては■ゝでき のよみせあん どんといふばけ ものだはやく にげあしは 中しま 天かうと でやう 【囲み内】㭬上上吉 【㭬は木+豕、豕の下に一】 第二ばんは見こし入どう このおぼうはいんきょ していまはしゆつ きんなけれど こんどのこと ゆへまかり いでける これまるくらい ときとうる人の うしろより見 こしてむかふへ ぬつとくびを さしのへてこ わがらする しうちなりさて見こし 入どうのあいてには■るゝれ つりあいよしとてろくろ くびをいだしけるがおろく くび引□かちておちをとる 【囲み下】 かいる【蛙】 せんせい がまけ そうだ とこへ 〳〵 【蛙の下、猫の足下】 ねこまた 【囲み内】山うば上上 この山うばがいくらかやま めぐりをしておびたゝしく はけものも見たかおたふく【?】 くびはことし がしへはん【?】 とんと ぶちや〳〵 のおちよ ときた 〽としはよるまいもの むかしはちからて かちのきましたきよ もりなれど女にまけて 七ふぐりときた〳〵〳〵さぬ きのこんひら 【左ページ】 【囲み内】化物仕内稽古所(ばけものしうちけいこところ) 【囲み内】上上吉 そのつぎにろくろくびころは 人じんにてやまひ也本 草(草) 奇病(きびやう)門に見へたりしかれども 人けんにてのばけ物にすべて ばけ物と名づくるにことの しなじ【しな〳〵?】めり躰卵湿気(たいらんしつけ)の四品二 躰(たい)でうまれて ばける物あり玉子でうまれてばける物あり湿(しつ)で化する はけ物あり此しやべつをわきまへ給へ 〽なんぼにやんなどのやひきさんが【ニャン那(旦那)殿やヒキさんが?】 さしだしつけをかたしやんしても みづからにまけさんしてはいけぬ せかいさ おゝしやるし