去月廿六日ニ寺家の たうの本ニおいてころ され候ものゝ雑物の 事 かたひら 四 ころも 一 ぬのきれ 一 ふるをひ 一すち すみ 一ちやう ふるふて 四 ゆうけ 一 うすかみ 一てう てないさうし 一 すけかさ 二 已上 右此ふんみそろいけの にし野の修理のすけ 方より海乗上人の 御方へ被申候よつて 寺家さまより悉 わたし有たく か□うけ申候所如件 明徳六年 みそろいけの 八月十一日 慈阿み(花押) 東寺 御雑掌へ まいる