《割書:上野国|伊香保》 温泉繁栄之図           応需 広重画 当所温泉を内務省衛生 局にて分析の上左の病には殊に 効験ありと決定られたり ◯年久しく悪性の僂麻質私(れいまちす) ◯レイマチスにて関節(ふし)の痛(いたみ) ◯|腰(こし)の痛(いたみ) 神経病 ◯|鉱毒(くわうとく)より来する所の麻痺(しひれ) ◯麻疹痘瘡より発したる   頑(?つ)きできもの又|貧血(ちのすくな)き症(ひと) ◯月経不順の者は浴入服用し  てよろし 又 胃弱(いのよはき)者 ◯白帯下の病者は内服すへし 此外効能しるしかたし  上野国西群馬郡   伊香保温泉     入浴舎  御届明治十五年三月 日 神田旅籠町一丁目  出板人榎本藤兵衛 南紺屋町弐十七  画工安藤徳兵衛 【額の文字】 爽髄泉 寿延 入浴風呂を 見る図