【タイトル】 四民(よつのたみ)不動(うごかぬ)礎(いしすへ)吉例暫 【本文】 天地(てんち)乾坤(けんこん)のその間(あいた)に 地震(ちしん)雷(かみなり)火事(くわじ)親父(おやぢ)の譬(たとへ)は おろか 大江戸(おほえど)の根生(ねをひ)の随一(ずいいち)名物(めいぶつ)の かずにも入(いり)し火事(くわし)荒事(あらこと) 他国(たこく)に双(なら)ぶ者(もの)なければ □んぱくものに御(ご)ひゐきの 引立(ひきたて)つよき 四十八 組(くみ) うしろだて にたのんできたは 地震(ちしん)雷(かみなり)二人共 そこ一寸でも動(うご) きやあがるな おれが 持ばを▲ ▲あらしこめら 鹿嶋(かしま)の神(かみ)も 上(しやう)らんあれ 愛宕(おだき)の神社(しんじや)が 記号【枡形】 記号【枡形】 御(ご)たくせん 江戸 繁栄(はんゑい)の しるしとて 万(まん)ざい楽(らく)より 太平楽(たいへいらく) 出火も三十二三が所 ほうほう【ほうほう:小書き】 じつまつて 申