百人一首絵抄  廾四 此心はたむけ山へ御幸のとき ぐぶにてよみ給ひし歌也此たび は御ともの事なればぬさもとりあへ ぬゆゑありあふもみぢのにしきを とりあへずそのまゝにたむけける となりぬさとは神にさゝぐるへい はく也神のまに〳〵とは神の心に まかせ奉るといふ事也これ此神の 好みたまふものなればといふ こゝろにてかくいえり 菅家(かんけ) このたびは 幣(ぬさ)も とりあへず 手向山(たむけやま) 紅葉(もみぢ)の にしき 神(かみ)のまに〳〵