【巻物題箋】 百人一首絵【繪】抄  五 【本文】 此心はあきは初秋よりあはれなる ほどゝは申せども草花ちりみだれ つゆも月もおもしろかるべし 秋のすゑになりてそのけしきも つきておちばものすごき山をくに しかのつまこひかねてもみぢふみ わけなくじせつこそあはれ ものかなしきのいたりなりと いふこゝろなり 【絵札】  猿丸大夫 奥山に もみぢ ふみわけ なく鹿の 【字札】 聲きく  ときぞ  秋は   かなしき 【画面左下】 国【國】貞改 二代豊国【國】画