【カバー 文字なし】 【カバー裏】【ラベル】JAPONAIS 358 【カバー】 【白紙】 【白紙】 【見開き】No.《見せ消ち:1818》  358 【題箋】草花略画式  蕙斎朱生筆  《割書:草|花》 略 画 式 いたゝきのうへをほうらいの山になしたなうらにこかねの 大殿をつくるわさもこそあれ春のあした萩すゝきの にほへるを見秋のゆふへさくら山ふきのめてたくさき たらんを見んことはいかなるたからのわうなりとも なしやはうへきいてやゑにかけるは草にまれ木にまれ あらき風つゆしもにあてしといとはるゝこともなし 夏のよもみちのかけにすゝみ冬のつとめてはちすの はなのひらくるを見るさまをゑかゝんともおのか心の まゝなるをやたとへは花をめて月をあはれまんにも ゑをこそかゝまほしけれされはむかし人も手ならひの かたへにはまつはこの道をこそまなはれしかその本と すへきはこのふみにしくやはあらんしかもこのふみのこと 風をもゑかゝすして風のけはひいちしるくつゆをもあらは には見せて枝のおもけなるさま花のさきこほれたるいろとり くちきかき【注①】のすみをにほはせたるなとことそき【注②】たるものから すへてたゝそのものと見ゆるにはかのもろこしふりなる十日と いふになかれひとすちをうつし五日といふにいしひとつを ゑかきむつののりをそなへとをあまりふたつのいむ ことをまもるともこのふみの右にいつへきことかたく なんあるへきかくいへるは文化とゝせといふとしの しはすこのふみのあるしのともなる平由豆流しるす 【注① 朽木書き=消し炭または焼筆で絵を書くこと、またその絵。焼筆とは檜、枯れ木などの細長い木片を焼き焦がしたもの。下絵を描くに用いる筆。】 【注② ことそぐ=簡略にする。】 福寿草 なたねの花 しやくやく もくふよう もくらん ゆきの下 ふしはた 菊 【文字なし】 夕かほ きちかう【=桔梗】 をみなへし ほたん せにあふひ おしろい なてしこ ひあふき ゆり あさかほ かきつはた やまふき 水なき【ミズナギ】 かうほね 藤 あやめ さんひち まんしゆさけ かうさい ふとゐ よめな すゝき あちさひ しとめ のうせんかつら かふそ をくるま草 さくら草 すみれ つくし けゝ花【げゞ花=ゲンゲ=レンゲソウ】 さきこけ ひしん草 さくろ とりかふと 露草 すまふとり草 はす ひるかほ せんおうけ 姫ゆり 小菊 けし とらのを つゝし 萩 しをん 花さうふ ひきり ふさうけ はまきく すいせん ぼたん         ふくしゆ草        ゆり       あさかほ きゝやう 菊         すいせん  かきつはた          はす をみなへし   かうほね         やまふき        ふよう 藤 しうかいとう       夕かほ あちさひ         けし せん翁       たんほゝ すみれ        けゝ花       桜草 すゝき             ゆきの下 しやくやく らん          けいとう       なてしこ  たちあふひ   蕙斎筆【落款=紹真】 文化十年酉十月 文政八年酉六月改発    東都書林    鶴屋喜右衛門            同  金 助    浪速書林    河内屋木兵衛 【白紙】 【裏表紙 文字なし】 【白紙】 【白紙】 【白紙】 【カバー 文字なし】 【カバー裏 文字なし】 【カバー 文字なし】 【カバー背面 王冠にNの紋章】【ラベル】JAPONAIS 358 【上端面】 【縦端面】 【下端面】