女三の宮はしゅしゃくゐんの 御娘也かしは木の衛門ほのかに なれそめまいらせてのち かのみやにねこの有けるを 見てかしは木の 歌に こひ  わた【「ふ」とあるところ】る人の   かたみと手ならせはなれよ    なにとて     なくねなるらん