【図書ラベル207特別2803】 大通人穴杁 全 【書き込み】《割書:青本年表|  八年》 【書き込み】安永年間    第十一 大通人穴杁 《割書:通笑作|清長画》 春(はる)の花(はな)さけば 月(つき)又さやけく秋(あき)かと おもへはゆきもふりて しきおり〳〵のたの しみはあれども またそのうへを 大つうじんと なりてくらしたき 事をねがふ こゝにしん だいにふそく なくひやうとくは 余情(よせい)とて うとくにくらし けるが大つうの うまみをしらす なにとぞそのみちに いらんと日(ひ)〳〵こゝろをくだきしか とろ〳〵とひるねのゆめのあいだあわいゝ かしくうちにあらずちやづけのにはなの できるうちさとりのゆめを見る 大通人(だいつうじん)のとふり ものゝといへば ばくゑきでも しているかあそんで ばかりいるものゝやうに おもふものありこれを やぼてんのろまのたまこと いふ大つうといふはあたらしき 事にあらずしんじゆぶつの 三つのみちいざなぎ いざなみのみことあまの うきはしよりいもせの みちはじまりせいけんの なまゑひしやかによ らいいちれんたくしやうと とき給ひしよりだるま 大し大つうしんごんひみつと いわぬつふゑんかう大しの このほかおくふかき事を そんぜはにそんのあわれみ 【右頁下】 いかさま おみきと いふところが よかろふ 【右頁上の続き】 にももれたゞおふじやう ごくらくのなむあみだふつとの おしめし 日蓮(にちれん)上人の ふんしや 一向宗(いつかうしう)の おまないた直(なを)し いづれも大つうの そなりとかく こゝろにかど なくして わらつて くらすを 大つうとも とふりもの とも いふ なり なんとから ばなしでは さへませぬいつ ばいいたそふでは あるまいかとさけの はじまるときは むかしより此 とふりなり 蓮如上人(れんによしやうにん)の 御ぶんしやうにうし ぬす人といわるゝ共 ぶつほうしやこせ しやと見へぬ やふにとのおかんけ かたちをつうになき やふにしたきものなり ふうぞくに大つう じんのかんばんを いだしきん〳〵として あるきもつともその うちには此こもんは おれがあんじ紋(もん)所も をれがくふうへに はかたでもないと こふうにかへつて もへぎのおび はをりのながいもやに さがりもほんだなは 【右頁下】 なんだかつかもなく あるくのせいが つきる やぼにひが なげいの 【右頁上の続き】 あるべしにせがおふくて めまぐるしく大つうと いふものがやすくなり ねがわくは大つうの かぶはまづ せんせいへ ゆづりこゝろを おもにつうにして やぼといふものは にしのうみへ さらりつと やり たき もの なり もふいつばい のませな 孔子(こうし)もときに あわずとおふせらし とふりとふせいふうを とやかくとおせくおかまい やるなととしよりそふおうに ふるいはりこみにて かみのほんだがどふしや したむかしのやふに たつまつふうやぶんきん ふういまのわかいものか なるものかきがちがつた そうだふうぞくも とき〳〵のやうに せねばまづだいゝち こゝろにはたらきも なくみなさまの 御きけんのよいよふに あさぎのうら でもしらちやでも きのふあたり 【右頁下】 おはらを おたち なさり やすな はらを たつては とふり もの ではござり やせぬ 【右頁上の続き】 いなかから きたやうに それではまた わかいものゝ一本(いつほん) づかひにはなり ませぬはて なりかきん〳〵 でもしやうばいを せいいだしおやたちを だいじにしたら いくぶんはござり ますまい あんまり せけんの事を とやかくとごく ろうになされ ますなうつちやつて おきなさり やし なんだか やまいで じよ だんが いゝたい 忠臣蔵(ちうしんくら)の五段目(ごだんめ)に曰(いわく) 早(はや)の寛平(かんへい)わかげの あやまりちあるも おろかなるもこの みちをたのしみ たとへ八十五匁の 女郎をかい十三匁 ほどあそひ はやがへりは うちのしゆひ よくむかふて よろこびかたちは やぼでもなんでも これらはどうり つうじんとも いふべし 又とふり ものふうは 十五匁の女郎を 【右頁下】 おはやう ござります まだひけ まいで ござり ます 【右頁上の続き】 十八匁ほどに かいしごく こふしやな やふなれども三匁 だけのこゝろ づかいむかふでよろこぶ けいはくくちしやう ばいにかふせいを いだしたならば おやぢのこゝとは なしどふでたのしみに するものはつうゑな 事はしれてあり 女郎かいのこふしや ばかりはなんの やくにもたゝぬ ものたいゆふに あそぶをこそ 大つう人とも とふりものとも いふべし こば なわ あり がたい 鎌倉(かまくら)の海(うみ)にはしめて鰹(かつを)といふ 魚(うを)あがるどくぎよとてくわづ まつだいにいたらば貴人(きにん)の くちにもいるべしとは兼好(けんかう)の 大つうよくあてなすつた からしみそはこふう大こんおろしは つうじん なりかたちの ことはとやかふいふ ものもからしみその こふうはすて 大こんおろしの 大つうに あごかはづれ そふだと よろこび しよじくいものゝ 事とてまいかつてな ほめよふてまへのすかぬ 事にも人をそしる事 なくとのやうなうまい 事があろふかもしらず 【右頁下】 このぢう まんこう □んが □□ほが でねい から いつそ こゞ とを おつ しやり やした おとゝい ふたきれ くつたが なんだか ねづ□ あしか □れ な□ 【右頁上の続き】 孟子(もふし)の曰(いわく)あくまでくらいあたるに きてたのしみわざがなければ鳥 けだものにはしかじといましめ 給ふむしやうにいきをこのんでも そのほどをわきまへしよくが いけねばとうからしにて すゝめわさびがいきでもめしの さいにはならず ずつとつうなすい ものもあたまから だしてはにほんばして しらぬものにあつた やうなものなりまづ やぼでもしろみその とろりとしたやつから だん〴〵ととふりものに ならねばいかずあん まりいきすぎると 下戸(げこ)がみづぞふすいを くふよふなものなり 子ぞうもふ 四ぜんたつけか  五ぜん だつ けか わた くしが どふしてぞんじ ませう 半花先生(はんかせんせい)の曰(いわく)なんだかきがちがつたそふた 文わう町といふ所に米やの金兵衛といふもの有 しやうとくりちぎにてしやうばいにせいをだし きぬといふては身につけづいわつきもめんの したおびにてかせぎだし おやににぬこはおにこと いへどもむすこはそれに ひきかへておふめを きてもかたかはる くらいにてしやうばい よりあそびをおもに せいをだしぜに壱文 つかわぬおやじなれ共 ひとりむすこの事 ゆへかんどうのひのべのうち ふと風のこゝちにてめいゐ をつくせどもついにこのよを さりければぬのこのそでを しぼりてかなしみける なじみの女郎のかたより 人たのみしてぶつぜんへ 【右頁下】 どふ した もんだ のみん なを むかふ じまへ よぼうかの やをよろづのかみ たち女郎の方 より よこし たる おり を もち 来る わたくし どもは おこゝろ やすく いたせし ものといゝ おやぢのあい さつにだいの てれ な り 【右頁上の続き】 そなへたきよしにとくわしを よこしければこれほどのおやじ なれどもせかれがこゝろやすく いたした女郎もござりましやう すこしながらかたみにしん ぜてくだされと金五十両 いだしともだちしうへ おちやでもしんぜたいが わしかところでは きうくつでわる かろうよろしく たのみますとて 金三十両いだしける こゆへのやみの とふりもの わかいものに こんな 通人(つうじん)はなし わたくしは ひとりも おちかづき てはなし おまへがた よろ しく たの み ます 鉢(はち)の木(き)のうたひにあまたきを もちて候がみな人にまいらせて候 今も梅さくら松を もちて候つねにも しよてははちうへに とふからしのきや けいとうをうへ よつほどしやれて からさぼてんを かいのこした 所が梅さくら まつすきの 道にと さんがの しやうに ありつき ばんじ みなこの よなもの 【右頁下】 あれ 〳〵 たい 〳〵が なつて いる 【右頁上の続き】 あた海から 大つうのかぶは まわらず いやそのやうな むづかしいこと ならとをりものに ならずとよい事 いかいたわけといふひとは はこねのさきへ おいでなされ なんてもこゝろを きやうにもち なぐさみながら くらしなば くるひも〳〵 たのしみあり いくつになつても しぬきはなく こゝばつかりが ちつとやほ かもしらず かたときはかりて あとでかま わぬから いけぬ まきか もつこくが ほしい 古(ふる)き付合(つけあい)に 衣川(ころもかわ)さいづちばかり ながれけり 道具(どうぐ)をいへはのこぎりも どうくこしのもの ほそみにこしらへて まわりのとうぐは さつまどびんから しんちうのやくわんか ほしくなりひろ しまやくわんとくると すこしからものずきに なりからものやうわもの やらいれまじりとなりあの おとこのものずきが わるいのこれがどふ だのと人をそしり みなそれ〳〵のたのしみの 道がちがいうたひずき 【右頁下】 おほりだし かの きのふ よい さらを 五人まへ 見て おき ました 【右頁上の続き】 かとふぶし半太夫ぶし 義太夫ずきあり ぶんごぶしめり やすながうた すき〳〵にて 道具にめの つくもそのとふり あつちをそし ればこつちも そしられしう ろんは御はつとの とふりたゞめん 〳〵のたのしみに きをつけて なんにも いわぬが 大つうなり 所をいふを つうのやうに おぼへて いるものもあり 備後(ひんご)の三郎さくらの木に かいて見せしより子共の いたづらにしらかべのしろきは なし又わづかのあいだに 今はしらかべのよごれ たるはなしちかごろは まづ子たちが大つうに なり子を見ることは おやにしかじといへども そのおや〳〵のよくめ かわしらねども おいらが子共の ときはこの やうでは なかつたと いふももつ ともなり すべての 事がおとな まさり 【右頁下】 ごやう また おふや さまに しから れるな 【右頁上の続き】 わるいたづら なくあそんで かへるとたばこを のみぢゞいばゞあの はなしはせんたく してもふるしとおとし ばなしのいきすぎに おちがきてわらひ これから見れはよい としをしてやぼな ものはよく〳〵の べらぼうべらと ぼうがあると のりうりをすると いへどもひめのりも 今はまるくして うるよの中 子共を見ても つうにはなり 給へ 武部源蔵(たけへけんそう)の門人(もんにん) ちよまが曰 おししゃうさまの るすにてならひ するはおふきな そんぼうづあたまの きよがきがのちに なつてはいちじくも よめずそこをあん じてたびやのかん ばんたびやとしらせ いづれもぬけめは むかしからなしそのうへを またきんねんは あんまもふへであんま としらせふうりん のおとてそはきりと しらせぢよさいのない よの中なりそのうへを ゆくつうじんかたちつと おほねがおれましやう 【右頁下】 そばやさん なんどきたへ ほん所のあね さんがかへり なさるから よつすぎ さ 【右頁上の続き】 いかめしきおとや あられのひのきがさ はせを翁(おう)の句(く)也 いにしへはこまけたの おとにはすこしこゝろを うこかせしもの今のこま げたはすつきとあてに ならずこまのおとに おどろかぬも太平の しるしなるへしこま げたはにはのうちか となりまでもゆく ときはくものを 今ではとふみちも はいてあるき女の こまはともへごぜんの きかどふりで 女のちからもち女はおつなの ようがよしなかぬき そうりにひもをつけ 六あみだとはありかたい たゝきなつとふの おとこまげたの おといづれも あやしく わからず 小野小町(おのゝこまち)の歌(うた)に おもかげのかわらでとしの つもれかしたとへ命に かぎりあるとも 女子はへつしてふうぞくに よることし来た やまだしも □□のやぶ入り にはざいしよの ものもたまげ ひとゝをり でさへその くらいさあ 大つうとふり ものゝ女中がたは てんにんかあまくだりしか 楊貴妃(やうきひ)か小町かといふよそおい 【右頁下】 わたしはひんさしは ぎんより べつかう か よう ござり やず かん ざしを こし らい たいか なん に も あん じ が ない 【右頁上の続き】 見るもの事にすごいおそろしいと ほめおもひ〳〵にくふうをつけたぼさしが すたれはびんさしといふものができ くじらのいりやうはむかしも おなじ事たぼがいたまいで よいあんじなりかゝみを 見なからくしをまげてさす はどふしたものあれにも りかたのある事か たゞしかほのまがつた 女中がはじめたかていしゆの はかまこしがあのやうにまつ たらおまへのやうにやりばなし なとさぞしからるゝであろふ おとこのうらやましいわぬきこし ゑもんとやらきものゝゑりに油が つかいでよしちりけのきうもはだを ぬかずにすへよごれぬでおもひだし ましたすそのよこれぬやうに ごくふうもおしつけでき ましやふ なんぞ おも しろい くさ ぞう しが 見たい ぎ だ ゆふ ほんを およみ なさ れば よい 湯之盤銘曰苟日新(とふのはんのめいにいわくまことにひゝにあらた也) 日日新又日新(ひゞ〳〵にあらたにしてまたひゞにあらた也) 染色(そめいろ)もやうとき 〳〵のはやりもの あとからおつかけられる やうにてぶてうほうな ものははやりかたを しまひにおぼへ 女中のこのみも そのとふり やつふじやてう とりのまいだれ てぬくいにそめるしぶんやう〳〵と 小そでがてききん〳〵としたかほでも 大つうとはいかずしかしはやいも事に よるうらもやうのほじめにはどふか そゝふで小そでのうらをきたよふで きのどくらしかつた見なれたら 【右頁下】 とうせい 大つう人の すがた 【右頁上の続き】 そふもなしあんまり おもひつきすぎると げびになります くろの小そでの すたらぬところへ おこゝろをおつけ なされいつきても おなじ事きよ 年の正月もあれだとはたれも いゝやせぬこゝには男はごしやうらく 何をきてもしらずこゝにきのつく男は おんなもどうせん又女のおとことうぜんに はをりとはとしよりがたはきこへたが わかい女中のはをりごゝ ろでははなかまをはいて ていしゆのみやう だいをするきでも おんなは女のやふがよし わたしはくちぶてうほふと いふ女はためしてくちをたんときくなり 女中のつらはうちはを大極上〻吉くちをきくのは下の下なり 男中之女有(なんちうのによあり) 女中之男有(によちうのなんあり) 鎌倉朝比奈(かまくらあさいな)の切通(きりどを)しに 石屋(いしや)の五平といふものあり 大ざけにてどうらくものしいだいも だいなしにしてはゝはあけくれあんじ やふ〳〵と女ぼうをもたせすこし おとなしくなりかすかにくらして いたりしがきんじよのふるまいに よばれかのさけのくせが でゝそれより四五人にて つるがおかの八まんまいへ あそびにゆきあがると そのまゝこまものみせ いちざもきたながり しをあいかたの女郎 うわぎをぬいてふき まくらをさせてねせ ければたわいなくねてあけがた 【右頁下】 女郎の けいせい のといへは しろうと の女中はどろ ぼうのやふにおもふていれども このくらいのものかねの女にはなし もつともまんにんにひとりと おもひ給へ 【右頁上の続き】 よいさめてめんぼくなくかへりしがしよかい【初会】 の女郎あのよに【あのように ヵ】せわになりそのぶん ではおかれずさいわいはゝもしんるいゆへ とうりうにいかれてるすなれば 女ぼうにいつわりいふてさとへやり かないのもののこらず うりはらい金四五両 こしらへその女郎の ところへうらに【裏=裏を返す。二回目の指名】ゆき だん〴〵とれいをいゝ あまりそまつなれども ねまきにでもきて くだされと小そでひとつ やりけれはかならずおまへ おはらをおたちなさるな これをわたしにくださるおかたとは 見うけませぬはてつとめの身で あのよな事はいくらもある事 小そでをかへしけれは今さらなにと いゝわけなくだん〳〵のわけをあり ていにはなしければさしきをたつて へやへかへり金五十両もちて来り これをおまへにあけますからおかみさまをよびもどし おふくろさまをたいせつになされませわたくしはふたおや ながらないものおまへはおうらやましいといゝしはしゝたるおやにだいかう〳〵なり 陰陽師(おんやうじ)みのうへしらず 医者(いしや)の不養生(ふやうしやう) 儒者(じゆしや)の不届(ふとゝき) 算学者(さんがくしや)の しんだいもたず 余情はゆめのさめて たゝぼうぜんとおき あがりはくねんのかん らくもめいおわれば いつすいのゆめぞかし 人をそしるもそしら るゝもいづれもいちり ありすべての事に さきへすゝまず あとへひかずちう ぶんにてくらし なば大つう人と さとりゆめのやふすを 【右頁下】 これ八じやう でもしま ちりめんでも すきな ものを かわつ しやい おさん あし たは しばい だぞたゝ しやかたに しやふか 【右頁上の続き】 かないのものにはなし なんだかおもしろかつたが あとさきにてわすれた 事がおゝしあらましを いゝきかする御はつと ごとをあいもちひ ひのやうじんを 大事にしてちう こうふたつにかぎやう してしやれて〳〵 しやれぬいて大つう じんともとふりもの ともなりてくらしなば いつしやうくろふと いふてはすこしも なしげにありかたき ぬりまくらなりと よろこぶ 新板目録【横書き】 【上段】 虚言弥二良傾白誠(うそつきやじろけいせいのまこと)《割書:上|中》            《割書:下|》 其数々(そのかづ〳〵)酒(さけ)の癖(くせ)《割書:上|中》          《割書:下|》 かけねなし正直噺(しやうじきはなし)《割書:上|中》            《割書:下|》 大通人穴杁(だいつうじんあなさがし)《割書:上|中》         《割書:下|》 《割書:追〻めつらしき新もの|出し御覧に入申候御もとめ》 《割書:被遊可被下候|》 【下段】 かごめ〳〵籠中鳥(かごのなかのとり)《割書:上|中》            《割書:下|》 桃太郎元服姿(もゝたろうけんぶくすがた)《割書:上|下》 日照雨狐之嫁入(ひでりあめきつねのよめいり)《割書:上|下》    《割書:通笑作|清長画》  《割書:通塩町|  奥村源六板》 通笑名寧字子彦誹号橘雫姓市場称小平二 通油町に住す一生無妻にして市中の仙たり好 て稗史を作る安永年中ゟ寛政の初め迄数百の 著述す其作壱教喩を以て専らとす故に世人 教訓通笑と云文化九年申八月廿七日没行 七十四浅草祝言寺ニ葬法名覚法全心 鳥居清長俗称市兵衛名人鳥居清倍の門にして近来の 名手也江戸錦絵の祖とも云へし清信の孫画不好故 姑く三芝居の看板画せり彩色摺物画本浮世美人 錦世に行れ好人の藍さひかたひら透通たるを工夫す と云  明治二十年五月三日記 定洞主人 【図書ラベル207特別2803】