仰〈天文廿一 三 十六〉
とうしけいたいきしゆく
の事めんし候やうにと
みよしちくせんのかみに
おほせいたされ候ところに
さういなく御うけを申候
てんよろこひおほしめし候
よく御心えておほせ
きかせられ候へく候
よし申とて候
かしく


   (切封墨引痕)
    ひろはし中納言とのへ

よとのつれうの事たひゝゝなら申候しか
したいにかうゝゝになり候てわつらはし
く候ておほかた
衆とのそせうはいまに
はしめぬ事にてちうしなき
御事にて候東寺を
おろかにおほし
めされよりし事候
ゆめゝゝおはす候なしかは
さる事候へき
ならの事はよも□る□しく候は
それはてかくはかならす候へく候
つけられ候へく候
それよりさきにも
もしま入候ひんきの
事なと候はゝ御□□□□候
又二かてうの事
いそき御さた候へく候いまゝてくちゆた
御ふうとさるらん候はん
事□□とんふひんにおほしめされ
候へと申とて候
あなかしく