右側
地震のすちやらか
おくれて出られぬ 蔵のなか
あちこち見つけて 藪の中
うちからころげて |大道(だいど)中

【右は他のところに同じものがあるがそのままにしておき、以前に入力した後に消えていた左の本文を修正して復元した】

富(とみ)は屋(おく)を崩(くづ)し職(しよく)は身(み)を潤(うるほ)すとは
格子(かうし)で極(きめ)た約束(やくそく)の烟(けむ)りと消(きゑ)て
仮(くわ)宅(たく)へ運(はこ)ぶ土槫(つちくれ)大鍬(おほくわ)に儲(もうけ)を
酒(さけ)とけづりかけ精(しらげ)の米(よね)に
奢をきはめ土蔵(どさう)の
日々(ひゞ)のこて
療治(れうぢ)とゞ
かぬまでに
震(ふる)ふとは
なさけ
なくも
また
ありがたき
国(くに)の
恵みを
仰(あふ)ぐに
こそ

ゆすれともうこかぬ御代の
 しるしとてはねかへしても
【下の句後半7文字欠損、「元のすかたよ」か】