どうもふだんからぬらりくなりとしてみたくても ねへやつだとおもつたがこんなことをするやつとは おもわなんだいま八百万(やをよろづ)の神/\はみな いづもへたゝれてわれひとり留守居(るすゐ)を すれどわがいちぶんでころすもならず ともかくもいけどりにしていづも おもてへさしのぼせとがのほとを さたむべし(瓢箪の絵) (瓢箪の絵) どつこい にけるな大 なまづたいとは ちがつてとりにくひ なんぼ神でも五人 の身で大地のそこ にわだかまるこいつを だいていづもまてゆくには ゆかれすかつぐもならず なまづなまなかとらへた うへはにがしてるすいがすみは せぬアヽいゝところへきたうなぎや はやくこいつをつかまへていづものやしろへ やつてくれ うなきや乁どうして/\ このやうなおほきななまづを 神の手や人手でもつては まいられぬ 乁ハテそれはこまつた ものだアヽいゝことを かんがへた人手では やれぬなら「どうして やりましやう 乁はやくむにに してやるがいゝわ