【2コマ目に同じ】 寛政八年琉球人来朝行列大全 【右下隅に3段ラベル:093.2|R98】 【3段ラベル下に書込:4282】 【4コマ目に同じ】 【表紙】 文化三年来朝 琉(りう)球(きう)よりさつままで行(かう)程(てい)事 さつまより大(おゝ)坂(さか)迄/海(かい)上(じやう)の事 大(おゝ)坂(さか)より伏(ふし)見(み)迄/川(かは)御(み)船(ふね)の事 伏(ふし)見(み)より江戸迄とまり休(やすみの)事 正(しやう)使(し)副(ふく)使(し)并(ならびに)姓(せい)名(めい)の事 御けん上もの目(もく)録(ろく)の事 りうきうことばの事 来(らい)朝(てう)ねんだい記の事 薩(さつ)州(しう)御にんじゆの事 りうきう人(じん)惣(そう)人(にん)数(じゆ)の事 人(にん)そくてん馬(ま)の事 仲山使 琉球人大行列記      来朝新板絵入 【6コマ目に同じ】 【右丁に蔵書票:仲原善忠文庫 琉球大学志喜屋記念図書館】 【左丁に蔵書票:琉球大学附属図書館蔵書印】 【右丁左上隅に請求記号:K|093.2|R98】 【右丁左下隅に蔵書印:仲原蔵書】 【左丁右下隅に蔵書印:濃州表佐 飯沼氏集蔵書】 【左丁右下隅に四角印:潮音洗心】   序 夫(それ)琉(りう)球(きう)国(こく)は日(につ)本(ほん)の西(にし)南(みなみ)に当(あたつ)て 薩(さつ)摩(ま)より三百/余(よ)里(り)海(かい)中(ちう)の嶋(しま) 国(くに)也(なり)琉(りう)球(きう)の西(せい)南(なん)は暹(しや)羅(むう)国(こく) にして東(ひがし)北(きた)は日(につ)本(ほん)にむかふ 行(こう)程(てい)東(たう)西(さい)七八日/南(なん)北(ほく)十 二三日/四(し)季(き)暖(あたゝか)にして水(すい)田(てん) 一年可/両(りやう)度(ど)耕(こう)作(さく)すると かや和(わ)哥(か)にはうるまの嶋(しま) と讀(よめ)り慶(けい)長(ちやう)十五年の ころより来(らい)朝(ちやう)すと云々 干時寛政八年辰歳   洛陽  華誘齊 【左丁上段】 亀(かめ)井(い)能(の)登(との)守(かみ)殿(との) 川(かは)御(こ)座(さ)御(おん)船(ふね) 石見津和野城主   楽舩 楽童子 其外 乗舩也 一番 【左丁下段】 水(みづ)野(の)和泉(いづみ)守(かみ)殿(との) 川(かは)御(こ)座(さ)御(おん)船(ふね)  肥前唐津城主 賛議官 楽師  乗組也 二番 【右丁上段】 細(ほそ)川(かは)越(えつ)中(ちうの)守(かみ)殿(との) 川(かは)御(ご)座(さ)御(おん)船(ふね)  肥後熊本城主  正(しやう)使(し)  細川豊前守 三番 【右丁下段】 松(まつ)平(たひら)大(たい)膳(せんの)太(だい)夫(ぶ)殿(との) 川(かは) 御(ご)座(さ) 御(おん)船(ふね)  長門萩城主  正(しやう)使(し) 四番 【左丁上段】 松(まつ)平(たひら)筑(ちく)前(せんの)守(かみ)殿(との) 川(かは)御(こ)座(ざ)御(おん)船(ふね)  筑前福岡城主   副(ふく)使(し) 五番 【左丁下段】 小(お)笠(かさ)原(はら)伊(い)豫(よの)守(かみ)殿(との) 川(かは)御(ご)座(さ)  御(おん)船(ふね)  豊前小倉城主 副(ふく)使(し) 六番 【右丁上段】 薩(さつ)州(しう) 川(かは)御(ご)座(さ) 御(おん)船(ふね) 松(まつ)平(たいら)薩(さつ)摩(まの)守(かみ)殿(との)  加児嶋城主 【右丁下段】 琉(りう)球(きう) 船(ふね) 【左丁上段】 人(にん)王(わう)百(ひやく)八(はち)代(たい) 後(こ)陽(やう)成(ぜい)院(ゐんの)御(きよ)宇(う)慶(けい)長(ちやう) 十五年/琉(りう)球(きう)を征(せい)すこれ より代々(たい〳〵)来(らい)朝(てう)す実(まこと)なる かな幾(いく)千(ち)代(よ)を栄(さかへ)昌(さかふ)る 日(ひ)の本の目(め)出(て)度(たき)御(み)代(よ)の 例(ためし)千(せん)秋(しう)万(はん)萬(〳〵)歳(ぜい) 【左丁下段】   来(らい)朝(ちやう)之(の)次(し)第(たい) 承(しやう)應(おふ)二年  九月  来(らい)朝(ちやう)  りうきう征(せい)より此(この)間(あいた)四十四年に成 寛(くわん)文(ぶん)十一年 七月  来朝  此間承應より十八年になる 寶(ほう)永(ゑい)七年  十一月 来朝  此間寛文十一より三十九年になる 正(しやう)徳(とく)四年  十一月 来朝  此間寶永七年より四年になる 享(きやう)保(ほう)三年  八月  来朝  此間正徳五年より五年になる 寛(くわん)延(えん)元年  十一月 来朝  此間享保三年より二十九年になる 明(めい)和(は)元年  ■■【黒塗り】 来朝  此間寛延元年より十七年になる 琉(りう)球(きう)人(しん)行(きやう)列(れつ)之(の)次(し)第(たい) 先(さき)はらひ警(けい)固(ご) つひの挟(はさみ)箱(ばこ) だひかさ たて傘(かさ) 大(おふ)とりけ 對(つい)のなげざや 弓(ゆみ) うつほ 半(はん)弓(きう) 鉄(てつ)砲(ほう) 旗(はた)竿(ざほ) 長(なき)刀(なた) 引(ひき)馬(むま) 凡(およそ)さつま人(にん)数(じゆ)一万人 余(よ)有(あり)之(これ) この次(つぎ)に 琉(りう)球(きう)人(じん) 行(きやう)列(れつ) 琉(りう)球(きう)人(にん) 騎(き)馬(ば) 下(げ)官(くはん)一人づゝ 箱(はこ) 二つ  《割書:但(たゝし)金(きん)泥(てい)にて楽(かつ)器(きの)|の二字(ぢ)あり》 琉(りう)球(きう)馬(のむま) 弐(に)疋(ひき)  《割書:但(たゝし)かざりなし|》 囲(い)師(し)《割書:真(ま)喜(き)屋(や)親(はい)雲(きん)上|馬(むま)別(べつ)当(とう)の事なり》 跟(こん)伴(はん) 数多(あまた)   《割書:供(とも)人の事也|》 書(しよ)翰(かん)箱(ばこ)  《割書:但(たゝし)地(ぢ)黒(くろ)に白(はく)字(じ)の|織(おり)もの見(み)事(こと)なる|ものなり》 【下段行列図内】 楽器 書翰 書(しよ)翰(かん)箱(はこ)   右同行 掌(しやう)翰(かん) 史(し)外(ほか)間(ま)親(ばい)雲(きん)上     祐(ゆう)筆(ひつ)の事也 跟(こん)伴(はん) 二(に)行(きやう)     数多(あまた) 圉(きやう)師(し) 真喜屋親雲上   馬(むま)別(べつ)当(たふ)の事也 鞭(むち|へゑん)  《割書:但せひばい棒(ぼう)の事也大/竹(たけ)|長さ一𠀋はかりすへの方(かた)|二つわり半より持(もつ)所(ところ)迄(まて)|丸く朱(しゆ)ぬりにしたる物(もの)|なり一つわり》 牌(はひ)  二行  《割書:板(いた)朱(しゆ)塗(ぬり)文(もん)字(じ)金(きん)泥(てい)|なり》 【下段行列図内】 書翰 仲山使 仲山使 張(はり|ちやん)旗(はた|きい) 二行 銅(と|とん)鑼(ら|らう) 両(どぢやく|りはん)班(じやう|はん) 嗩(ひち|つを)吶(りき|な) 二行 唎(ちやる|くい)叭(める|は) 銅( |とん)角( |しゑ) 鼓(たいこ|く)  二(に)行(ぎやう) 虎(とらの|ふう)旗(はた|き) 二行 【下段行列図内】 金鼓 金鼓 鎗(つやん|やり) 龍(ろん|なき)刀(とう|なた) 冷(れん)傘(さん)   《割書:ひぢりめんは|二重(はたゑ)に飾(かざる)_レ之(これを)》 使(すう)賛(さん)   凡(およそ)十二人/程(ほど)は   二(に)行(きやう)   但(たゝし)与(よ)力(りき)役(やく)の事也 轎(きやう) 正(しやう)使(し) 読(よみ)谷(たん)山(さん)王(わう)子(じ)   但(たゝし)唐(から)衣(い)冠(くはん)也(なり)  跟(こん)伴(はん)    数(す)十(しう)人(にん) 賛(さん)度(め)使(す)  《割書:凡(およそ)十四五人|小(こ)姓(しやう)の事(こと)也(なり)》 牌(はい)  二行  《割書:板(いた)朱(しゆ)塗(ぬり)にて|文(もん)字(じ)前(まへ)に同(おな)し》 鎗(やり|つやん) 龍(なぎ|ろん)刀(なた|たう) 冷(れん)傘(さん)  《割書:ひぢりめんは|二重(ふたゑ)に飾(かざる)_レ之(これを)》 正使の使賛   諸(もろ)見(み)里(さと) 親(ばい)雲(きん)上   野(の)崎(さき)  親雲上   名(な)護(ご)  親雲上   小(こ)波(は)津(つ) 親雲上   渡(と)慶(け)次(す) 親雲上 【下段行列図内】 仲山使 仲山使 轎(きやう) 副(ふく)使(し)小(お)禄(ろく)親方   但(たゝし)唐(から)衣(い)冠(くはん)也(なり) 副使の使賛  濱(は)元(ま) 板(いた)良(ら)鋪(しき)親(ばい)雲(きん)上      凡八九人一行 賛(さん)議(き)官(くわん)   久(く)志(し)親(ばい)雲(きん)上  但/琉(りう)球(きうの)衣(い)冠(くはん)也(なり)  正(しやう)使(し)付(つき)の役(やく)人(にん) 楽師  當(とう)間(ま)  親雲上  多(た)嘉(か)山(やま) 親雲上  東風平(たけひら) 親雲上  嶌(たけ)原(はる)  親雲上  奥(おく)平(たいら)  親雲上 楽正 譜(ふ)久(く)村(むら)親(ばい)雲(きん)上   楽人のかしら也 楽童子  二行   琉球の服を着す  渡(と)具(く)知(ち)里之子 波(は)名(な)城(くすく)里之子  佐(さ)久(く)間(ま)里之子 本(もと)部(ぶ)里之子  仲(なか)吉(よし)里之子  伊(い)口里之子  跟(こん)伴(はん) 数十人 議(ぎ|よひ)衛(ゑ|うい)正(しやう|ちん)古(こ)波(は)蔵(くら)親雲上  路(ろ)次(しの)楽(がく)奉(ふ)行(きやう)也(なり)  右琉球の衣(い)冠(くはん)也(なり) 掌(しやう|つやんは)翰(かん|あん) 史(し|す)兼(けん)ヶ(か)段(たん)    祐(ゆう)筆(ひつ)の事也 賛(さん)度(め)使(す)  行(きやう)列(れつ)前(まへ)に同(おな)じ 跟(こん)伴(はん)   数(す)十(じう)人(にん) 立(りう)傘(さん)  《割書:但(たゝし)先(さき)を金(きん)糸(し)のごとく|なるものにてつゝむ》 副(ふく)使(し)  小(お)禄(ろく)親(おや)方(かた)   《割書:但(たゝし)唐(から)衣(い)冠(くはん)なり|》 使(すう)賛(さん)  《割書:凡(およそ)八九人/程(ほと)一(いち)行(きやう)|》 立(りう)傘(さん)  《割書:先(さき)のかざり前(まへ)に同(おな)し|》  跟(こん)伴(はん) 《割書:数(す)人(にん)|二(に)行(ぎやう)》 醫(い)師(し) 真(ま)喜(き)屋(や)  《割書:但(たゝし)琉(りう)球(きうの)衣(い)冠(くはん)|なり》  跟(こん)伴(はん) 数(す)人(にん) 凡(およそ)琉(りう)球(きう)人(じん)弐(に)百(ひやく)人(にん)余(よ)  但(たゝし)上(じやう)中(ちう)下(げ)官(くはん)ともに  印(いん)籠(らう)一(ひとつ)つ宛(づゝ)さげ申候  扇(あふぎ)は朝(ちやう)鮮(せん)におなじ 【左丁上段(次コマ右丁上段に続く)】  音(おん)楽(かく)之(の)次(し)第(たい) 大(たひ)平(ぴん)調(ちやう)《割書:楽|》 《割書:凡七人にて|相勤申上候》 桃(とう)花(ふあゝ)源(ゑん)《割書:楽|》 右同断 不(ぶう)老(す)仙(せん)  右同断 楊(やん)香(ぴやん)《割書:明(みん)曲(きよ)|》  弐人にて 壽(しうつ)尊(ふん)翁(おん)《割書:清(しん)曲(きよ)|》 同断 長(ちやん)生(すゑん)苑(ゑん)《割書:楽|》 《割書:七人にて|勤之》 【左丁下段(次コマ右丁下段に続く)】 琉(りう)球(きう)国(こく)より 御江戸迄/行(こう)程(てい)七百十一里余 琉球より薩摩/鹿(か)児(ご)嶋(しま)迄 三百里余かご嶋より大坂迄弐百七 拾六里余大坂より江戸迄百丗五里  道中/宿(とまり)驛(やと)割(わり) 伏見/宿(とまり) 大津/休(やすみ) 草津宿  水口休 坂ノ下宿 庄(しやう)野(の)休 四日市宿 桑(くわ)名(な)休 宮とまり 池(ち)鯉(り)鮒(ふ)休 【右丁上段(前コマ左丁上段の続き)】 芷(つう)蘭(おん)香(ひやう)《割書:楽|》 《割書:七人程にて|務之》 壽(しう)星(すいん)老(らう)《割書:明曲|》 右同断 正(ちん)月(いゑん)《割書:清曲|》  弐人 三(さん)線(せん)哥(わふ)  右同断 右/路(ろ)次(し)行(きやう)列(れつ)の節(せつ)宿(やと)着に 相勤申但/最(もつとも)於 御江戸 相勤候/音(おん)楽(かく)の書付の内有之 是は路(み)次(ち)にてはつとめ申 さすとや 【右丁下段(前コマ左丁下段の続き)】 岡(おか)崎(さき)宿(とまり)  御(ご)油(ゆ)休(やすみ) 二(ふた)川(かは)宿  新(あら)居(い)休 濱(はま)松(まつ)宿  見(み)付(つけ)休 懸(かけ)川(かは)宿  金(かな)谷(や)休 藤(ふし)枝(ゑた)宿  丸(まり)子(こ)休 江(え)尻(じり)宿  神(かん)原(はら)休 吉(よし)原(はら)宿 三(み)嶋(しま)宿  箱(はこ)根(ね)休 小(お)田(た)原(はら)宿 大(おふ)磯(いそ)休 藤(ふし)沢(さは)宿  新(しん)宿(しゆく)休 川(かは)崎(さき)宿  江(え)戸(と) 【左丁上段】 中(ちう)山(さん)王(わう)より献上目録 御馬 一疋   中(ちう)央(わうの)卓(しよく) 弐脚 硯(けん)屏(ひやう) 一對  籠(ろう)飯(はん)   一對 羅(ら)紗(しや)《割書:青|黒》二十間 縮(ちり)緬(めん)   五十反 嶋(しま)芭(は)蕉(しやう)布(ぬの)     五拾端 薄(うす)芭蕉布      五拾端 畦(うね)芭蕉布      五拾端 太平布  百疋  久(く)米(め)嶋綿 百把 寿(じゆ)帯(たい)香(かう) 三十袋  香餅   弐箱 龍(りう)涎(ゑん)香(かう) 二箱  泡(あわ)盛(もり)酒  十壷   以上 【左丁下段(次コマ右丁下段に続く)】  同/帰(き)国(こく)宿(とまり)驛(やと)割(わり) 江戸より 河(かは)崎(さき)休(やすみ) 神(か)奈(な)川(かわ)宿(とまり) 藤(ふし)沢(さは)宿  大(おふ)磯(いそ)休 小(お)田(た)原(はら)宿 箱(はこ)根(ね)休 三(み)嶋(しま)宿 吉(よし)原(わら)宿  神(かん)原(はら)休 江(え)尻(じり)宿  丸(まり)子(こ)休 藤(ふし)枝(ゑた)宿  金谷休 懸(かけ)川(かは)宿  見(み)付(つけ)休 濱(はま)松(まつ)宿  新(あら)居(い)休 【右丁上段】 同献上目録 御馬 一疋  中(ちう)央(わうの)卓(しよく) 二脚 丸中央卓 沈金   二脚 籠飯   沈金   一對 練(ねり)芭(は)蕉(しやう)布(ぬの)     五拾端 嶋(しま)芭蕉布      五十端 薄(うす)芭蕉布      五十端 太平布       百疋 久(く)米(め)嶋(しま)綿(わた)     百把 泡(あわ)盛(もり)酒       五壷   以上 【右丁下段(前コマ左丁下段の続き)】 白(しら)須(す)賀(か)宿 吉田休 御油宿 岡(おか)崎(さき)宿  池(ち)鯉(り)鮒(ふ)休 宮とまり 桑(くわ)名(な)宿  四日市休 石(いし)薬(やく)師(し)宿 土山休 関(せき)とまり 水(みな)口(くち)宿  草(くさ)津(つ)休 大(おふ)津(つ)宿  伏見宿 是より来朝の時の行(きやう)列(れつ)ひ 御/馳(ち)走(そう)前のことし 【左丁上段】 中山王より 御(み)臺(たい)様(さま)え献上物  寿(じゆ)帯(たい)香(かう) 二十箱 香(かう)餅(もち) 弐箱  龍(りう)涎(ゑん)香(かう) 五十袋 石人形 弐躰  玉(きよく)風(ふう)談(たん) 一對  料氏の箱 一通  硯(すゝり)箱(ばこ) 沈金      一通り  鈍(とん)子(す)          弐拾本  太平布         五拾疋  綾絹子         五十端  泡(あわ)盛(もり)酒         五壷   以上 【左丁下段】 正(しやう)使(し)自(し)分(ふん)之(の)献(けん)上(じやう)  寿(じゆ)帯(たい)香(かう)   十箱  官(くはん)香(かう)    拾把  太(たい)平(へい)布(ぬの)   弐十疋  嶋(しま)芭(は)蕉(しやう)布(ぬの) 二十端  泡(あわ)盛(もり)酒   二壷   以上 【右丁上段】 同 献上もの  かもし    五かけ  右て手(て)鏡(かゝみ) 弐□  硯(けん)屏(ひやう) 一對 卓 青貝一面  籠飯  沈金   二  紅ちりめん    三十巻  白縮綿      二十巻  芭蕉布      五拾反  久(く)米(め)嶋(しま)綿    三十把  泡盛酒      三壷   以上 【右丁下段】 正(しやう)使(し)自(じ)分(ふん)之(の)献(けん)上  官(くはん)香(かう)    拾把  香(かう)餅(もち)    五箱  練(ねり)芭(は)蕉(しやう)布(ぬの) 拾端  嶋(しま)芭(は)蕉(しやう)布(ぬの) 拾端  泡(あわ)盛(もり)酒   弐壷   以上 【左丁上段】 中山王より 東(たう)叡(ゑい)山(さん)宮(みや)様(さま)え  香(かう)餅(もち)    弐箱  官(くはん)香(かう)    一箱  珠(つい)朱(しゆの)卓(しよく)  二脚  芭(は)蕉(しやうの)蚊(か)帳(や) 二張  石(いしの)硯(けん)屏(ひやう)  泡(あわ)盛(もり)酒  弐壷 【左丁下段】  正使両人より自分献上 東(たう)叡(ゑい)山(さん)宮様え  官(くはん)香(かう)   一箱  竹(ちく)心(しん)香(かう)   一箱   以上 御三家様え進上  香餅   一箱宛  官香   一箱宛  太平布  五疋  芭蕉布  拾反  泡盛酒  弐壺    以上 【右丁上段(左丁上段に続く)】 琉(りう)球(きう)辞(ことは) よいことを    きやうもんやつさ 人をよぶことを  それゑといふ 筆(ふで)を       ふでといふ 城(しろ)のことを    ぐすくと云 うそを      はらひつた わかしゆを    すやうじん おとなを     たあゝじん はらのたつを   ぷんといふ めづらしきを   ちんた〳〵といふ おん出を     ぴつんといふ さけといふ事を  うんりすといふ なるほとといふを いきやき いくらといふを  あやへるといふ 【右丁下段】 琉球人凡弐百人余 薩(さつ)州(しう)人数上下一万人余 人足 千五百人 馬 五百疋 雇(やとひ)人足 六百人 傳馬三百疋 川御座御船 六/艘(そう) 上荷船  百弐拾艘 過(か)書(しよ)舟  百艘 綱(つな)引(ひき)   千余人  其外  諸大名人数未_レ知跡より  出_レ之也 【左丁上段(右丁上段の続き)】 国(こく)王(わう)を   ちうさんといふ 王(わう)子(し)を   わんずといふ 東(とう)宮(くう)を   なかくすといふ きさきを  ちうふきんといふ 武士(さむらい)を   ばいきんといふ 大名を   おやかたといふ 代官を   あんじといふ 小(こ)姓(しやう)を  さとのしといふ 平人の子を たうきんといふ 父親を   せうまいといふ 神を    かめうなしといふ 月を    おつきかなしといふ 日を    おでたという 家老を   さんすんといふ 与力を   すらさんといふ 祐(ゆう)筆(ひつ)を  つやゐんすといふ 行列奉行を よいういちんといふ 【左丁下段】 薩州  御家老  川田仲蔵殿  御用人  高田猛太夫殿  《割書:御側役|御附御用人》 冨山速見殿  物領   田中七右衛門殿  御使番  伊集院戸右衛門殿 寛政二年 八月 来朝  此間明和元年より廿六年になる 寛政八年 九月 来朝  此間寛政二年より七年になる 文化三年 拾月 来朝  此間寛政八年より十一年になる 琉(りう)球(きう)人(じん)来(らい)朝(てう)行(きやう)列(れつ)之(の)画(ゑ)図(づ)一枚摺《割書:琉球人諸□の官位妙名に|至る迄桑敷繪図にあらはす》 琉(りう)球(きう)人(じん)来(らい)朝(てう)行(ぎやう)粧(そう)記(き)小本一冊 《割書:右同列にまさりて琉球の|由来幷国語迄桑敷しるす》 【刊記】 寛永八年辰九月   《割書:江戸日本橋|  須原屋茂兵衞》    御免板行   《割書:大阪心斎橋筋|  塩屋㐂助》        書  《割書:尾州名護屋本町|  湖月堂茂三郎》        肆  《割書:京□□古川前|  叶屋㐂太郎》           《割書:伏見伯耆町|  升屋勘兵衛》           《割書:京松原寺町|   松坂屋儀兵衞》 文化三年丙寅年十月来朝 天保三年壬辰年十月来朝《割書:十一月二日□□|□□》 【26コマ目に同じ】 【右丁に蔵書票:琉球大学附属図書館|1966.12.20|No.112910】 【蔵書票に書入:$6.94】 【裏表紙】 美濃不破郡表佐邑       飯村氏収蔵書 【左下隅に3段ラベル:093.2|R98】