百人一首絵抄  四 此心はたごのうらのたぐひもなきを ふねさし出してかえりみるにてうぼう かぎりなくして心にもことばにもおよ ばぬふじのたかねのゆきを見たるこゝろ をおもひ入てぎんみすべしうみべの おもしろき事をもたかねのたへなる事 をもことばにいたさずして只そのてい ばかりをいひのべたるところもつとも 奇妙なり 山辺赤人 田子の 浦に うち出て 見れば 白妙の ふじの たかねに 雪は ふりつゝ