【ラベル「JAPONAIS 215」】 【右上】 Japonais 215 【ラベル「JAPONAIS 215」】 【下側書き込み】 「Retour de restauration: Juillet 1999」 【白紙・文字なし】 【白紙・文字なし】 【白紙・文字なし】 【白紙・文字なし】 あわて此夜をすごすとは哥占(うたうら)あしやよし此若 ならはと将之助か膝(ひざ)によりかゝり我かおもひつゝみ かねてそほに出る花橘(はなたちばな)の香(か)にめでゝと顔ををおゝふ て寄そへば将之助はうつゝになり義理(ぎり)の心はどこへ やらぐつと引よせ抱(だき)付は女はおもひの■(くし)はれて 今さら何とはづかしく膝にうちふし口なしの はなれかたなき風情(ふぜい)也其時女を横にいたき 内股へ手を遣りみるにすべ〳〵ときめこまかに て白羽二重(しろはぶたへ)にことならずもはやたまらすぐつと 手をさし入るれは待(まち)まふけ【設け】し事なれはそこら あたりはぬら〳〵と熱気(ねつき)さかんの名玉門せかぬ 所よゆら〳〵と乗かゝり亀■ (かり)まて入れて七ツ八ツ 突(つき)廻せば〆付〳〵持上る心得たりと根本(ねもと)まて ぬら〳〵と押入るれははつといふて絶(たへ)入る計【斗】 すゝり上ケ〳〵しめ付〳〵よがりなきにむづかりツゝ 丈(たけ)なる髪(かみ)を振(ふり)みたし雪のことき其 肌(はだへ)も汗水 流しよかりけれは将之助も爰也とおもふまゝに ぬきさしするに実(げに)海鰾鮹陰(たこつび)とは是なんめり すい込〳〵くわゆることくしまり有て出入りのたび にすら〳〵と声のする程〆付られ二ツ続(つゞ)けてむし かへしほつと云ふて起上るおよしはいとはづかし けに将之助にいだき突き付難有し共嬉しゝとも 【白紙・文字なし】 【色紙・文字なし】 【白紙・文字なし】 【白紙・文字なし】 【白紙・文字なし】 【背表紙・文字なし】 【冊子背文字】 「KUWAI HON WA,」 【冊子の上側または下側からの写真・文字なし】 【冊子を閉じた状態の正面写真・文字なし】 【冊子の上側または下側からの写真・文字なし】