【右頁中段】 日活京都第一線 スター総動員出演 　　　　　　監督 　　　　　　　荒井良平 白浪 　五人男 第三週六日公開！【右横書き】 尾上菊五郎 月形龍之助 澤村國太郎 澤田　清 原　健作 河部五郎 深水藤子 大倉千代子 　　外総出演 大江戸の闇に咲いた悪の華 白浪五人男と異名をとつた 粋な伊達男の勢揃み絶好の 配役を得てその競艶正に絢 爛美の極致！ 【右頁下段】 新興キネマ東京超大作 露営の歌【右横書き】 山路ふみ子 河津清三郎 歌川八重子 金澤和男 菅井一郎 清水将夫 中田耕二 鳥橋弘一 《割書：コロンビヤ｜　　　専属歌手》 松平　晃 中野忠晴 伊藤久雄 霧島　昇 佐々木章 　　《割書：特別出演｜》 【左頁・右横書き】 賀正 ニユースたから 大都映画朝鮮映画封切 新興・日活・東宝・上映 天津映画館 電(二)【○に二】二三二三番 今週の番組 　鞍馬天狗 　　　原作　　　大佛次郎 　　　脚色　　　比佐芳武 　　　監督　　　マキノ正博 　　　　　　　　松田定次 　　　撮影　　　官川一夫 　　　　配役 　鞍馬天狗　　　嵐寛寿郎 　沖田総司　　　原　健作 　隼の長七　　　瀬川路三郎 　秋原播磨守　　香川良介 　松月院和尚　　藤川三之祐 　土方歳三　　　尾上華丈 　西郷吉之助　　志村　喬 　黒姫の吉兵衛　団　徳磨 　宮部鼎蔵　　　阪東国太郎 　壬生寺ノ寺男　嵐　寿之助 　杉作　　　　　宗春太郎 　長七娘お吉　　深水藤子 　暗闇のお兼　　原　駒子 　桂小五郎　　　澤村国太郎 　近藤勇　　　　河部五郎 梗概　世をあげて、勤王か佐幕が、時めく 新撰組を向ふに廻はして敢然立つ男、鞍馬 天狗　その行動表に出で、その所在未だに 不明、近藤勇、土方歳三たちの思慮の裡に 今日は節分祭、壬生寺境内は押すな〳〵の 混乱を呈してゐた。新撰組の女間諜、暗闇 のお兼が鬼女の面を被つて群集に混つてゐ たし、お多福面をした鞍馬天狗、黒姫吉兵 衛もゐたし角兵衛獅子の元締で、十手をあ づかつてゐたる隼の長、七この鬼のような 長七に酷使されてゐる少年杉と新吉が踊つ てゐた。この人波の中に新撰組の沖田た ちがゐた。折から廻り椽に立つて、豆撒き と見せかけてビラを撒いたお面の男、鞍馬 天狗、そのビラを見た沖田、すは天狗出現 とくり出す新撰組、お兼の活躍、だがその時 既に天狗は佳居、松月院で端座してゐた。 　　まごこ万歳 　　　原作・脚色　　　吉田 二三夫 　　　監督　　　　　　千葉泰樹 　　　撮影　　　　　　長井信一 　　　　配役 　杉野京二　　　　　　杉　狂児 　村岡玲子　　　　　　星　玲子 悦ちやん　　　　　　　悦ちやん 　古山老人　　　　　　見明凡太郎 　三平　　　　　　　　山本礼三郎 　おつや　　　　　　　花柳小菊 　新高陽子　　　　　　澤村貞子 　頭取安さん　　　　　上代勇吉 作者川井　　　　　　　高野二郎 　天空軒明鏡止水居士　小杉　勇 梗概　浅草六区のゴミ〳〵した食堂横丁、 おでんや三平に集る定連は、剣戟、新高陽 子一座の下ッ端俳優で、今度の狂言に虎の 役をふられ、くさつてゐる杉野京二や、大 道易者の天空軒明鏡止水居士、悦ちやんと いふ、射的場泣かせのコワイ子供連れの薬 売り古山老人などのしがない暮しの人々だ つたこの浅草に裏町の人生を拾ふといふ記 事をとりに来て、天空軒氏に馬鹿にされた 娯楽マガヂン社の女記者村岡玲子は杉野の 家に興味を持つて、おでんや三平へ案内さ せひとりでいゝ気になつて喋りちらして帰 つて行つたが、杉野に好意をよせてゐる三 平の娘おつやは気が気でない「女和藤内」 でふたをあけた新高陽子一座は、思ひがけ なく杉野の虎が馬鹿当りを見せて初日から 大入満員、気をよくした座長の陽子はまた 悪い癖を出して、杉野を怪しげな家へ連れ こんだが杉野は一蹴つし帰つてしまつた。 正月番組御案内 正月第二週三日より 　漢口 　　堂々たる半島映画の 　　　　市場進出 　吼えろ銀ちゃん 　　松竹新春お笑ひぞめ 　　坂本武飯田蝶子の名コン 　　ビ 正月第三週六日より 　露営の歌 　　銃後女性必見の戦争映画 　白浪五人男 　　日活京都　第一線スター 　　総動員出演の豪華番 正月第四週九日より 　漁火 　　半島漁村の悲恋抒情詩 　大金剛山の譜 　　日活が半島の舞姫崔承喜 　　をして半島現地撮影にな 　　る異色篇 坂本　武 飯田蝶子 近衛敏明 東山光子 砂川捨丸 武田春郎 大山健二 　吼えろ銀ちやん　松竹大船 　　次週第三日公開！ 　監督　方漢駿 漢口 　　日本字幕附半島映画 　伊逢春 　李錦龍 　貝紫燕 　金一海 大和キネマ御案内 正月第一日まで 　家庭日記 　　松竹超豪華配役による超 　　大作 　白鷺の歌 　　松竹京都特作　高田浩吉 　　伏見信子の歌の名コンビ 正月第二四日より 　新妻の幸福 　　美鳩まり初めての丸まげ 　　姿に御期待下さい 　怪談濡衣草紙 　　新興独壇上の境地に異色 　　的な戦慄と情調 　正月第三週七日より 　妻の魂 　　絶讃魂もの三部作の決定 　　判前后篇同時封切 　薩摩飛脚 　　斯界最高のスタツブを擁 　　して成る新興京都の超大 　　作