【タイトル】 雷神秋(らいじんあき)の夕立鏡(ゆうだちがゝみ)【かゞみの誤りか】 【図内右上紺地部分】 明寺十六年八月十五日  落雷場所 麹町区  祝田町 土手 神田区  金沢町 十三番地 芝 区  公園地 四ケ所 【図内左上紺地部分】 四ツ谷区 鮫ケ橋 牛込区  神楽町二番地 小石川区 大塚町三十六番地 本郷区  根津八重垣町 【図内雷セリフ右上から左下】 〽よほどのけが人かあまり さわぎがつよいから なりたけしづかに するがよかろふ 〽はうぼうの おまつりで若へものが さわぎだしこれも さけの上でござり升 〽おとすりを おあがんなさりませ 〽大そうにそんじたの ま事【こと】にせがれにも こまるなんぞ と いふと さきに たち むかし おちかごや くもすけいまは なんだろう な 〽くも助ではないくもの上から おつこちさ 〽おちもおちたが犬の上ひざを くいつかれあいつのはには どくがある そうだ 〽いぬには くろざとうが くすりだ 〽大かたから八 だろう 〽此たいこはたれのだこんなじやうだんを するからだ 〽かんじんのつのには さわりはないよ 〽おつかさん おとつさんはおつのが おれたのかい おつかさん【が?】 おこま【り】だねへ 【前部欠損】 ほどの御けが御養生 かんじん 〳〵 〽のんでおりました からそれでなけれ【ば?】 おちませんとらや なんぞとは ちがいます 〽おこしはいたみは いたし ま せ ん か 〽おちもおちたが 石の上さんねん どこかへいちどて こり〳〵だ 〽大きにごくろう〳〵 なりたけしづかに しておくれよ 〽ぜんてひ一ト口 のんだときには よせばよいに 〽これさらのなり そとへねか そう 【左下署名】 御届 九月一日出板人画工兼 本郷二町目五月女勝五郎 【画署名】 国利戯墨