【かるた画面】 夜(よ)を こめて 鳥のそら ねははかる   とも 世(よ)に逢坂(あふさか)の 関は ゆる さじ   清少納言(せいせうなごん) 【左頁:解説】 六十二番 右の心はもろこしのまうしやうくん【孟嘗君】といひし 人夜ふかく関をとほらんとてにはとり のなくまねしけるに関守まことのとりのね と思ひ夜明たりとて関をひらきてとほしぬ 此故事を引てよめる歌也今そのごとくには とりのそらねをつくりはかりいつはりまことの関 をばとほる共世の中の男女のこひぢの関を ば中〱よういにはこえがたしとのこゝろなり